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潤工社、茨城県笠間市の製造開発拠点に新棟増設

・医療関連製品の生産力3倍へ

 ㈱潤工社(茨城県笠間市)は3月5日、茨城県笠間市にある製造開発拠点「笠間オペレイションズセンター」に新棟を増設すると発表した。新棟は6階建て、延べ床面積は既存2棟と合わせて5万9000平方メートルになる。新棟増設で、グローバルで急増する医療関連製品の需要に対応し、生産力を従来の3倍に拡大する。また、半導体ならびに情報通信分野における新技術開発を推進する。新棟増設の起工式を5日に実施し、5月に着工、2025年9月の竣工を予定している。

 潤工社は、国内に製造開発拠点を置く体制のもと事業の国際化を進めており、アジア市場、欧米市場への製品販売を拡大している。「笠間オペレイションズセンター」では、高機能フッ素ポリマーなどを専門的な技術力で成形加工し、カテーテル(医療用細管)製造に必要なチューブや内視鏡用、超音波診断装置用ケーブルなど医療関連製品を開発製造している。同拠点は2000年に開設し、2010年に2棟目を増設、今回3棟目を増設する。

 同拠点では、240人が製品の開発製造に携わっており、新棟増設で新たに約100人の雇用を見込んでいる。既存の建物同様、免震基礎構造を採用することで、震度5を超える地震発生時でも安全性確保と生産設備の損傷を防止し、製品の安定供給に努める。

 代表取締役の十河衛氏は、「当社は、‘比類ない価値を創造し、社会を豊かに潤す’という理念のもと、厳しいニーズに応えられる技術力、品質力とサービス力の向上に取り組んできました。創業70年の間に培ってきた力をさらに開花させ、グローバルレベルのサプライヤーとして、山梨県の製造開発拠点とともに、ここ笠間から革新的な製品を一丸となって提供してまいります」と述べた。

<施設概要>
施設名称:笠間オペレイションズセンター
所在地:茨城県笠間市福田961-20
敷地面積:11万2000㎡
第3棟 建物:鉄骨6階建て、延べ床面積 2万3000 ㎡
(既存2棟と合わせた延べ床面積 5万9000 ㎡)
着工時期:2024年5月予定
竣工時期:2025年9月予定
主な製造品目:カテーテル(医療用細管)製造チューブ、および構成部材、超音波診断装置用ケーブル、半導体製造装置用チューブなど環境エネルギー対応高効率空冷ヒートポンプやLED照明、複層ガラス窓などを採用することで消費電力を削減し、加えて太陽光パネルを設置することで、CO2排出量を減少させる。

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