鹿児島県は2月28日、Solariant Capital(ソラリアントキャピタル、東京都港区)と立地協定を締結したと発表した。
同社は、米国カリフォルニア州に本社を置くSolariant Capital LLCの日本法人として、日本国内での再生可能エネルギー発電所の開発・投資を目的に2015年9月に設立された。設立以来、前身を含めグループ全体として太陽光発電所10か所(鹿児島県霧島市/41.3MW等)、大規模バイオマス発電所3か所(茨城県神栖市/50MW、愛知県田原市/50MW、広島県福山市/52.7MW)の開発を完了し、現在は、系統用大規模蓄電所開発とともにバイオマス燃料製造事業に注力している。
今回のバイオマス燃料製造・実証試験設備設置計画は、日本で唯一サトウキビと杉の両方が調達可能な種子島において、サトウキビの搾りかす(バガス)や木質チップを活用したバイオディーゼル燃料を製造し、実証試験を行うことを目的に決定したものである。実証試験後は、商業プラントを建設し、令和9年度から量産を開始する見込みである。
これにより,地域における新たな雇用の創出・活性化はもとより,地域経済の浮揚発展に大きく貢献するものと期待される。
<Solariant Capital株式会社の概要>
所在地:東京都港区六本木六丁目10番1号 六本木ヒルズ森タワー37階
設立:2015年9月17日
代表者:代表取締役 ダニエル・サン・ジョー・キム
資本金:5,300万円
年商:18億7千万円(2022年12月期)
従業員数:22人(2024年2月現在)
事業内容:再生可能エネルギー事業発電プロジェクト企画,計画及び管理,その他関連する一切の事業
<移転増設する事業所の概要>
施設名:種子島バイオマス燃料研究開発施設(仮称)
所在地:鹿児島県熊毛郡中種子町納官字深久保4378番60
事業所面積:11,631.61㎡
操業開始(予定):2024年12月
新規雇用者数(計画):5名~10名
事業内容:バイオマス燃料製造事業