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東洋炭素 、SiCパワー半導体向け高機能黒鉛製品の生産能力を増強

 東洋炭素(大阪市北区)は2月16日、グローバルで高まる SiC(炭化ケイ素)およびTaC(炭化タンタル)コーティング黒鉛製品の需要に対応するため、生産能力増強に向けた設備投資を決定したと発表した。

■投資の背景、および概要
 SiCパワー半導体は中長期的に高い需要が予想されており、SiCウエハーの製造工程であるエピタキシャル工程にて使用されるSiCおよびTaCコーティング黒鉛製品の需要も高まり続けている。そこで同社はこのほど、両製品の製造能力増強のため、約70億円の投資を決定した。TaCコーティング黒鉛製品については、2023年4月にも生産能力の増強を決定しているが、一段と高まる需要を受け、供給能力をさらに引き上げるべく、追加投資を決定した。

 これらの設備投資により、SiCコーティング処理能力は約3倍(2023年比)となり、TaCコーティング処理能力は6倍(2023年比) となる。 今後も同社は、顧客のニーズや市場動向を的確に捉えた生産ならびに販売体制の強化を実行することにより、着実な成長を遂げていく。

■投資の内容
<SiCおよびTaCコーティング黒鉛製品の製造設備>
投資金額:約70億円
増強能力:SiCコーティング黒鉛製品 約3倍(2023年度比)TaCコーティング黒鉛製品 約6倍(2023年度比)
稼働時期:2025~26年(順次稼働)
対象拠点:東洋炭素生産技術センター(香川県観音寺市)

<2023年4月決定のTaC被覆黒鉛製品の生産増強の内容>

投資内容:高純度化処理炉
増強能力:約2倍(2023年度比)
稼働時期:2025年
対象拠点:東洋炭素生産技術センター(香川県観音寺市)

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