JFEエンジニアリング(東京都千代田区)は2月14日、印西地区環境整備事業組合より「(仮称)印西クリーンセンター次期中間処理施設整備運営事業」を受注したと発表した。
同組合は既存施設の老朽化に伴って、新たにエネルギー回収型廃棄物処理施設(ストーカ方式焼却炉、78t/日×2炉)およびマテリアルリサイクル推進施設(10t/日)の建設を計画している。
今回、JFEエンジニアリングは、高いエネルギー回収率やDX(デジタルトランスフォーメーション)などの最新技術を活用した提案が評価され、同事業の設計・施工と20年間にわたる運営業務をDBO方式により一括で受託した。
新設する施設は、超高温高圧ボイラの採用により、国内の一般廃棄物処理施設としては最高レベルとなる高効率発電を実現する。焼却炉にはJFEエンジニアリング独自の「高温空気燃焼技術を発展させた「対向流燃焼方式」を採用し、さらに自動運転AIシステム「BRA-ING」を導入することで、幅広いごみ量・ごみ質に対して、燃焼の安定化と発電出力の向上を図る。
また、AI煙検知システム「Smoke AI」をはじめとしたJFEエンジニアリング独自の火災対策技術を導入し、昨今課題となっているリチウムイオン電池由来の火災を未然に防止する。
これらに加えて、横浜本社内の「グローバルリモートセンター」による遠隔運転監視・操業支援を行うことで、より一層安全で質の高い施設運営を行う。
JFEエンジニアリングはこれからも廃棄物発電プラントのリーディングカンパニーとして、廃棄物の有効活用によりSDGs(持続可能な開発目標)の達成と社会課題の解決を目指し、顧客のニーズに合わせた最適な技術を提供していく。
<事業の概要>
発注者:印西地区環境整備事業組合
受注者 (代表企業) :JFEエンジニアリング株式会社
(構成員) JFE環境サービス株式会社
(協力企業) 株式会社奥村組、株式会社アジア開発興業、株式会社タイトウ、株式会社小幡工務店
事業名 (仮称):印西クリーンセンター次期中間処理施設整備運営事業
工事場所:千葉県印西市吉田字馬込546番 他
事業内容:エネルギー回収型廃棄物処理施設(ストーカ方式、78t/日×2炉)、マテリアルリサイクル推進施設(10t/日)の設計・施工、
20年間の施設運営事業
受注金額:319億550万円 (税込み)
工事期間:2024年2月~2028年3月
運営期間:2028年4月~2048年3月
詳細は、ニュースリリース