日精樹脂工業は2月13日、グローバル生産体制強化の一環として、中国浙江省海塩県にかねてより建設中だった射出成形機の新工場が2023年12月に竣工、2024年1月より稼働を開始したと発表した。
中国においては、2009年7月同社初の海外工場として、江蘇省太倉市に100%出資の生産子会社「日精塑料机械(太倉)有限公司」(以下、太倉工場)を設立以降、中国の市場規模の拡大とともに、順次工場を拡張し、生産能力および生産機種を増強してきた。
さらに同社では、長期的視点で中国はもとよりアジア地域を含めたグローバル市場での需要見込みと現太倉工場での生産能力を鑑み、2022年1月、中国で2拠点目となる生産子会社「日精塑料机械(海塩)有限公司」(以下、海塩工場)を設立し、工場建設を進めてきた。
新設した海塩工場は、中国における生産能力の拡大と部品加工の内製化によるコストダウン推進を目的としており、当面電気式射出成形機NEXシリーズの型締力294kN(30トン)・490kN(50トン)の2機種の組立てを行う他、鋳物を中心とした部品加工を内製化し、太倉工場にも供給していく。このため、工作機械4台と自動搬送装置、ラックを組み合わせたFMSラインを構築し、24時間の全自動加工も可能としている。
海塩工場における射出成形機の生産能力は、当面15台/月を予定している。また同工場は、当社の世界5極からなる生産拠点におけるグローバル調達、サプライチェーンの強化に向けて、部品供給基地としての役割を担うことになる。
<中国新工場の概要>
社名:日精塑料机械(海塩)有限公司
所在地:中華人民共和国浙江省海塩県澉浦鎮六青路999号
事業内容:射出成形機の組立、部品加工
出資比率:日精樹脂工業100%
資 本 金:27億円
人員:30名(2024年計画)
敷地面積:33,226m2
建屋面積:14,027m2
稼働開始:2024年1月2日