古河機械2024年3月期第3四半期データ(機械事業)
<産業機械>
産業機械部門の売上高は、100億15百万円(前年同期比17億13百万円減)、営業損失は、2億86百万円(前年同期は3億63百万円の利益)となった。第3四半期連結会計期間末の受注残高は、橋梁において八王子南バイパ ス大船寺田高架橋などの受注があり、前年度末に比べ増加した。売上高については、マテリアル機械 は、プラント工事の販売減により減収となり、ポンプ設備についても減収となった。コントラクタ事業は、橋 梁の清水IC第3高架橋鋼上部工事や東海環状大安高架橋などについて、出来高に対応した売上高を計上したが、 大型プロジェクト案件の工事減により、減収となった。営業損益については、マテリアル機械においてプラン ト工事の遅延等に伴う追加原価の発生があり、損失計上となった。
<ロックドリル>
ロックドリル部門の売上高は、299億95百万円(前年同期比22億14百万円増)、営業利益は、32億58百万円(前年同期比12億39百万円増)となった。国内については、油圧クローラドリル本体の出荷増および整備事業の 受注増により、増収となった。海外については、油圧ブレーカは、北米への出荷が増加し、油圧クローラドリ ルは、引き続き需要が旺盛な北米に加えアフリカへの出荷が増加した結果、円安による増収効果もあり、増収となった。
<ユニック>
■ 連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
前回(2023年11月9日)発表の業績予想との比較において、売上高および営業利益を下方修正している。ロック ドリル部門では、国内の出荷が堅調で増収増益となる見込みだが、産業機械部門では、マテリアル機械においてプラント工事の遅延等に伴い追加原価が発生したことにより、ユニック部門では、ユニッククレーンの出荷が予想を下回ること、および鋼材など原材料価格の高騰等の影響で原価率が悪化していることにより、減収減益となる見込みで、機械事業全体では、減収減益となる見込み。
金属部門では、第3四半期連結累計期間までの業績を主因 として、増収増益となる見込みだが、電子部門では、半導体サイクルの回復の遅れにより、減収減益となる見込みで、素材事業全体では、増収減益となる見込み。なお、経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益については、前回発表を据え置いている。
2024年3月期の通期の全社業績予想については、売上高は1,893億円(前期比11.6%減)、営業利益90億円(同0.4%減)、経常利益105億円(同12.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益165億円(同165.6%増)となる見込み。
うち機械事業部門の売上高は、841億円(同1.8%減)営業利益は61億円(同7.6%減)の見込み。