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三井E&S、マレーシアからタイヤ式電動門型クレーン48基を受注

・三井パセコトランステーナでは過去最大規模の案件

 ㈱三井E&Sは2月9日、Pelabuhan Tanjung Pelepas Sdn. Bhd.(以下、PTP)より、環境対応型のタイヤ式電動門型クレーン(三井パセコトランステーナ)48基を受注したと発表した。三井E&Sが一度に受注する三井パセコトランステーナの基数としては過去最大となる。

 この三井パセコトランステーナは二酸化炭素やディーゼル排気有害物質を排出しない完全電動式クレーン。荷役時はヤード内の各レーンに設置されたバスバー(地上給電設備)から電力が供給されるのに加え、レーン間を跨る移動(レーンチェンジ)の際は一時的にバスバーからの電力供給ができなくなるため小型エンジンを使用するのが一般的な中、同クレーンはエンジンではなくリチウムイオンバッテリーを使用し、レーンチェンジの際にも二酸化炭素や有害物質を排出しない環境対応仕様となっている。

 PTPは、マレーシアで港湾運営やインフラ建設を行うMMC Corporation Berhadと、世界各国にネットワークを持つ港湾運営大手APMターミナルズが出資したターミナルオペレーターであり、ジョホール州で港湾運営を行っている。同社は、グローバル市場における競争力を高めるため、最新型港湾設備への更新、取扱貨物量増加への対応、脱炭素化に向けた荷役機械の電動化を進めており、2030年までに排出量45%削減を目指すとしている。このクレーンはPTPによる設備の最新化戦略の一環であり、2025年第3四半期から順次納入予定。

 三井E&Sは2022年にもPTPから同タイプの三井パセコトランステーナ35基を受注している。また2009年に11基のクレーンを納品した実績もあり、PTPからのクレーン受注は累計94基になる。今後もクレーンメーカーのパイオニアとして高品質で環境対応に優れたクレーンを提供し顧客の事業を支えるとともに、インフラの需要が高まる東南アジア地域における更なる事業拡大を目指す。

 ニュースリリース

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