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スター精密、インドに工作機械販売子会社設立

 スター精密は2月9日、 新たに工作機械事業の販売子会社をインドに設立すると発表した。

 世界の工作機械市場は、2032年に向けて年平均成長率4.1%*で推移すると見られているが、中でも自動車、航空機、医療をはじめとしたあらゆる産業で急速な発展を遂げているインド市場は、2030年までにこれを上回る9.4%での成長が見込まれる有望な市場となっている。

 同社の主力製品であるスイス型CNC自動旋盤(注1)も、医療部品関連を中心とするさまざまな分野で需要の拡大が見込まれる。

 このような旺盛な需要が見込まれるインドに全額出資の販売子会社を設立することで、現地の販売代理店への迅速な技術サポートや定期的なオペレータ教育を実現し、スイス型CNC自動旋盤の販売を拡大していく。

 また、広大な市場を効果的にカバーする最適な販売網、サービス網の構築を推進し、同市場でのさらなるシェア拡大を図っていく。

*出所「IMARC(The International Market Analysis Research and Consulting Group)」

<子会社の概要>
会社名:Star Micronics India Private., Ltd.(仮称)
設立時期:2024年7月(予定)
所在地:インド カルナータカ州 ベンガルール
資本金:INR 40,000,000(68,400千円 ※2023年12月末レート1.71円/INRによる)
出資比率:スター精密100%
代表者:増田 文雄(スター精密上席執行役員機械事業部長)
事業内容 : 工作機械製品および周辺機器の販売
人員 : 7名(日本人派遣者2名、現地社員5名)

(注1)スイス型CNC自動旋盤とはスイス型CNC自動旋盤は、時計部品を加工する機械として、1870年代にスイスにおいて考案された。別名“主軸移動型自動旋盤”とも呼ばれ、直径に比べて部品長が長い部品を高精度に切削できる点が大きな特徴とされている。
 一般的には、細長い部品を汎用旋盤で加工を行うと、加工物がたわみを起こして正しい寸法に仕上げることができない。スイス型CNC自動旋盤では、材料の振れ止め装置の働きをするガイドブッシュを用い、刃物はガイドブッシュから一定距離の位置で、外径方向の切り込み運動のみを与えるため、加工物はたわみを起こさずに、高精度に切削することができる。また、軸方向の運動は刃物台が移動するかわりに、主軸台が材料をくわえた状態で移動する機械構成となる。

 ニュースリリース
 *リリース内容から一部「ですます調」で表記しています。

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