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シード、総額131 億円投じて鴻巣研究所4号棟を建設、生産能力「7,500万枚/月」へ増強

・2026年1月竣工予定

 コンタクトレンズの製造販売を行う㈱シード(東京都千代田区)は2月7日、生産力をさらに増強するため、シード鴻巣研究所(埼玉県鴻巣市)4号棟建設に着手し、2026年1月の竣工を予定していると発表した。

 鴻巣研究所は、国内外でのコンタクトレンズの需要拡大への対応を背景として、安定した商品供給と今後の成長戦略を実現するため、2023年度に1号棟の設備更新と3号棟のライン新規増設の実施により、現在の生産能力「5,300万枚/月」を「5,800万枚/月」へ、2024年4月竣工予定の2号棟別館新設により「6,500万枚」まで引き上げる計画を立てている。

 また、近視人口の増加等によるさらなる需要の高まりを受け、同社の国内外向け一部商品において、需要が供給力を上回る状況が継続していることから、生産力全体の強化についても引き続き行う必要があると考えている。今後の売上拡大の足枷となりうる商品供給力不足の解消、開発製造体制の整備、市場競争力および企業価値向上のため、以上の計画に加え、4号棟の建設をすることにした。

 4号棟については、当面不足している生産力の確保に加え、今後の需要動向に合わせ、機動的に追加設備を導入できるキャパシティを確保する形での建設を予定しており、完成後の鴻巣研究所の生産能力は「7,500万枚/月」となる見込み。今回の増設後の第2次投資については、今後の需要動向を確認しながら、検討を進めていく。なお、4号棟の製造設備導入後の本格稼働は、2026年度を予定している。

 同社は、今後も商品供給力の強化およびお客さまのニーズに合った様々なコンタクトレンズの開発製造体制を実現することで市場競争力を高めていく。また、海外展開においては、アジアおよびヨーロッパ地域を中心に40以上の国と地域に展開しており、“Made in Nippon”の品質力を訴求し、海外市場での業容拡大を加速させ、さらなる企業価値の向上に努めていく。

<シード鴻巣研究所 4 号棟 概要>
所在地:埼玉県鴻巣市袋 1030 番 7
用途:コンタクトレンズの製造工場および製造設備
総投資予定額:131 億円(予定)
資金計画:一部リースによる貸借と金融機関からの借入れおよび自己資金(詳細未定)
建設期間 :着工予定:2024 年 8 月 / 竣工予定:2026 年 1 月
完成後能力等 :1日使い捨ておよび新素材のコンタクトレンズの製造が可能となる。 現時点では、第一次計画増産分として「1,000 万枚/月」規模の生産能力を予定。
その他:建築面積:約 5,300 ㎡ / 延床面積:約 16,700 ㎡

(参考)
1号棟 建築面積7,658.62 ㎡ / 延床面積:14,180.39 ㎡
2号棟 建築面積:4,906.74 ㎡ / 延床面積: 9,520.71 ㎡
2号棟別館 建築面積:1,393.31 ㎡ / 延床面積: 1,393.31 ㎡
3号棟 建築面積:6,714.46 ㎡ / 延床面積:12,834.36 ㎡

<シード鴻巣研究所 概要>
シード鴻巣研究所は、2007年7月に埼玉県鴻巣市に竣工。2008年5月から本稼働を開始し、2009年3月に国産初となる1日使い捨てコンタクトレンズ 「シード ワンデーピュア」 を発売いたしました。この 「シード ワンデーピュア」 は、“UVカット” “汚れに強い両性イオン素材” “お得な32枚入り”等、国産ならではのきめ細かなものづくりによる付加価値に富んだレンズ。このレンズは、2011年12月に天然保湿成分をプラスしてうるおい感をアップさせた「シード ワンデーピュアうるおいプラス」へリニューアルした。
 現在では、近視・遠視用に加えて、遠近両用や乱視用等の高機能・高付加価値を備えたレンズも取り揃え、日本国内のみならず、海外へも積極展開している。

<株式会社シード 会社概要>
代表:代表取締役社長 浦壁 昌広
本社:〒101-0054 東京都千代田区神田錦町 2-11 三洋安田ビル
電話:03-3813-1111(大代表)
設立:1957 年 10 月 9 日
資本金:18 億 4,128 万円(東京証券取引所プライム市場:証券コード 7743)
事業内容:(1)コンタクトレンズ事業 (2)コンタクトレンズケア事業(3)その他事業(医薬品・眼科医療機器等)

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