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鍛圧機械、2023と24年の暦年受注見通しを発表

・2023暦年の受注見通しは前年比0.8%減 の3,700億円

・2024年は3,670億円、若干の下振れ

 日本鍛圧機械工業会は12月27日、2023年と24年の暦年受注見通しを発表した。それによると、2023暦年の受注見通しは3,700億円、前年比0.8%の微減とみた。

 コロナも5類に移行し、ほぼすべての経済活動が元に戻って、国内ではその反動もあり、設備投資での回復基調がみられたが、後半は海外、特に中国経済の減速、ウクライナ侵略の長期化、加えて中東紛争と地政学リスクによるマイナス要因が影響して輸出での減速がみられた。この傾向は2024年の前半までは続くと予想され、足枷となると考えられる。

 一方で2024年後半からの半導体生産の回復の期待や、自動車関連でのEV化に向けた積極投資も地域的にはまだ続くとみられる。2024年は3,670億円と2023年に比し、若干の下振れで推移するものと予想。

 機種別よると、2023暦年のプレス系は1,560億円、前年比1.3%増とみた。国内・海外ともに自動車のEV化対応に加え、OEM、Tier1における大型機械の投資も重なった。一方で板金系は1,250億円、前年比4.0%減とみた。国内は各種経済政策等による景気の下支えもあったが、半導体装置関連の低迷、世界経済低迷による輸出減が影響した。2024年はプレス系、板金系ともに国内頼みで社会インフラ、デジタル関連、建材向に、引続きEV化への自動車関連設備投資が期待され、海外向けは、インド・東南アジアでの需要回復が期待できる。プレス系は2023年横ばい、板金系は若干のマイナスと予想。サービスは2023年は890億円、前年比0.4%増、2024年も横ばいと予想。

 国内:2023年の国内は1,625億円、前年比1.6%増とみた。2024年は1,610億円、前年比0.9%減と予想。国内では政府による経済対策の下支えと、自動車のEV化、デジタル関連及び社会インフラ再整備等への投資が引き続き期待される。

 輸出:2023年の輸出は1,185億円、前年比4.7%減とみた。2024年は1,170億円、前年比1.3%減と予想。中国・欧米でのEV化設備投資も一服感があり、一方ASEAN、インド等新興国の回復が期待できる。

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