東亜建設工業は12月25日、カンボジア王国シハヌークビル港湾公社(Port Authority of Sihanoukville : PAS)からシハヌークビル港 新コンテナターミナル工事を受注したと発表した。工事期間は1,095日(約36ヶ月)、契約金額は約236億円。
同事業は、国際協力機構(JICA)による日本政府開発援助(ODA)の有償資金協力(円借款)により実施されるもので、シハヌークビル港に新たなコンテナターミナルを建設し、アクセス道路や橋などの土木工事および管制室などの建築工事も行うものになる。
シハヌークビル港は、カンボジア王国唯一の大水深港として同国の物流と経済発展に重要な役割を果たしてきたが、同港のコンテナ貨物取扱容量では、近年、堅調に増加するコンテナ貨物需要に対応できないことが予想されている。同工事により、貨物取扱能力を向上させ、物流機能を強化することで、同国におけるさらなる貿易促進および経済発展が期待できる。
東亜建設工業は、昨年9月に円借款事業であるシハヌークビル港多目的ターミナル整備事業追加工事を受注しており、同工事と併せて、引き続き同国の港湾インフラ開発に携わっていくこととなる。また、同工事で建設予定の新コンテナターミナルは、将来的に第2ターミナル・第3ターミナルの拡張も予定される事業。
<工事概要>
工事名称:シハヌークビル港 新コンテナターミナル工事
発注者:シハヌークビル港湾公社(Port Authority of Sihanoukville)
請負者:東亜建設工業株式会社
<主要工事内容>
新コンテナターミナルの建設 :延長350m、水深-14.5m
浚渫工事:4,900,000 m3
埋立工事:1,270,000 m3
<地盤改良>
プレファブリケイティッドバーチカルドレーン工事:380,000 m
鋼管杭打設 :350本
コンクリート舗装工事 :57,038 m2
<アクセス道路>
アクセス橋 :2.2 km
建築施設(管制室など計14施設):11,062 m2 (合計延床面積)