・せん孔作業をサポートするセミオート機能を新開発
近年、重機の国内市場では、オペレータ不足が問題となっている。特に油圧クローラドリルのレバー操作は他の重機と比べ専門的で、熟練オペレータの引退による更なる人材不足が懸念されている。そのため、市場からは誰でも簡単にせん孔できる機能が求められており、古河ロックドリルは国内シェア65%(同社調べ)を誇る油圧クローラドリルの自動化を目標に掲げ、開発に取り組んできた。
このほど、自動化実現へのステップとして、経験の浅いオペレータのせん孔サポートや新人オペレータが基本的なせん孔作業を短期間で習得できることを目的とした「HCR1000-DⅥ ADVANCE」を開発し、販売を開始した。同機は、新機能となる「ドリリング・オペレーションサポートシステム」を搭載しており、せん孔サポートとシンプルな操作が可能で、オペレータのレバー操作回数を約70%削減するほか、せん孔中のジャミング*回避や孔曲がり抑制を自動で行う。
今後、上位サイズ機種「HCR1200-DⅥ」、「HCR1200-EDⅥ」にもセミオート機能「ドリリング・オペレーションサポートシステム」を搭載したADVANCEシリーズをラインナップする予定。
古河ロックドリルは、今後も顧客の要望に応えるべく、油圧クローラドリルの自動化に向け、更なる取り組みに努めていく。
*1:岩石が安定しない破砕帯等により、せん孔中にビット(ドリル先端部)が地中でとられ、せん孔が進まなくなる現象。
詳細は、ニュースリリース