kikai-news.net

クボタ、電動ミニバックホー(ミニショベル)を欧州市場に投入、2024年春レンタル開始

 ㈱クボタは12月18日、電動ミニバックホーKX038-4eを2024年春、欧州市場に投入すると発表した。都市部の工事などで広く活用されるミニバックホー(一般呼称は、ミショベル)のラインナップに電動モデルを加えることで、建設工事のカーボンニュートラル実現に貢献していく。

 クボタは、2021年に公表した環境ビジョンで2050年のカーボンニュートラル実現を目標に掲げ、製品から排出されるCO2の削減に向けた取り組みとして、電動・ハイブリッド化や燃料電池の研究を進めるなど、動力の脱炭素化に挑戦している。

 クボタの欧州ミニバックホー事業は、1978年の参入以来、高い操作性と耐久性が評価されて事業量を拡大してきた。現在は、クボタが20年以上にわたりNo.1シェア*を維持する重要市場の一つとなっている。

 欧州は環境対応の先進地域であり、環境性能の高い製品に対するニーズの高まりが顕在化している。そこで今回、クボタ初の電動ミニバックホー KX038-4eを開発・市場投入することにした。

 一般的に、産業機械の電動化に際しては稼働時間の短さが課題。同機種はモーターの回転数を調整するEcoモードを実装するなど、省エネ機能を盛り込むことで、4時間の連続稼働時間を確保している。これによりミニバックホーの主要用途の一つである都市部の配管工事などにおいて、途中で充電することなく1日分の工事作業を行うことが可能。

 同機種は現地の販売会社を通じて、レンタル契約でエンドユーザーに製品供給する。同機種を通じて、使用に際しての課題など知見を深めながら、環境配慮製品のさらなるラインアップ拡充を進めていく。

*.Off-Highway Research情報に基づく

■KX038-4eのレンタルについて
開始時期:2024年春
対象エリア:欧州の一部地域
対象顧客:建設工事会社

<製品の概要>
名称:KX038-4e
機体質量:3,870kg
モーター出力:17.8kW
想定される用途:都市部の配管工事、掘削工事など。また低騒音や、ゼロエミッションの作業が求められる工事現場での作業。

 ニュースリリース

モバイルバージョンを終了