・物流2024年問題の改善やGHG削減に向けて西日本エリアの生産・物流体制を強化
同社グループの主力工場である高砂工場に無菌充填ペットボトル製造ラインを増設、同時に工場敷地内に物流機能向上のための自動倉庫を新設する。これにより、高砂工場を生産拠点としてだけでなく、西日本エリアの物流拠点とし、機能強化を図る。設備投資額は合計約250億円で、2026年春の稼動を目指す。
長距離トラック輸送のドライバー不足に伴う物流インフラのひっ迫(物流2024年問題)やGHGへの対応は大きな社会課題となっており、事業継続の観点でもますます重要になっている。今回の能力増強により、今後も伸長が予想されるお茶やコーヒー等の小容量ペットボトルの中長期的な安定供給を図ることに加え、関東エリアから西日本エリアへの長距離トラック輸送量をこれまでより約50%削減、また、年間のCO2排出量は約3,700t削減できる見込み。
同社はサントリーグループが掲げる「サステナビリティ・ビジョン」に則り、今後も顧客への安定供給と環境に配慮したサステナブルなものづくりの両立に注力していく。
<設備投資内容>
所在地:兵庫県高砂市荒井町新浜2-2-1(高砂工場)
設備仕様の増減:無菌充填ペットボトル製造ライン(1ライン増設)
物流倉庫(新設)
着工:2024年秋(予定)
竣工・稼動:2026年春(予定)
年間生産能力:約1,100万ケース(増設分)工場全体で約3,500万ケースから約4,600万ケースとなる。
主な製造可能商品:サントリー緑茶「伊右衛門」、「クラフトボス」
「GREEN DA・KA・RA やさしい麦茶」など。