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日立建機、建設機械・鉱山機械用部品の鉄道コンテナ輸送を開始

・ナブテスコ西神工場(兵庫県)から茨城県の各工場まで大型ショベル用バルブを輸送

 日立建機は11月29日 、2024 年 4 月以降、ナブテスコの西神工場(兵庫県神戸市)から日立建機の茨城県地区の拠点に納入する建設機械・鉱山機械用部品の輸送を、従来のトラック輸送から鉄道コンテナ輸送に切り替えると発表した。2023 年 6 月からレンタルのコンテナでトライアル輸送をしていたが、今回、日立建機オリジナルデザインのコンテナに切り替えることにした。これにより、トラックドライバー不足の改善および環境負荷の低減に寄与する。

 物流業界では、人手不足や長時間労働といった課題を抱えている。さらには、2024 年 4 月より「改正労働基準法」が運送事業にも適用され、トラックドライバーの労働時間の上限規制が厳格になることで、輸送力の減少による物流網の混乱やコストの上昇など新たな課題が懸念される「2024 年問題」への対応が必要になっている。

 輸送する部品は、大型油圧ショベルに搭載するコントロールバルブなど。ナブテスコの西神工場から日立建機の土浦工場(茨城県土浦市)、常陸那珂臨港工場(茨城県ひたちなか市)、つくば部品センタ(茨城県つくば市)までの輸送距離最長約 680km を鉄道コンテナ輸送に切り替えることで、トラックドライバー不足の改善に寄与するとともに、年間 CO2 排出量約 20t の削減を見込んでいる。

 鉄道輸送で使用するコンテナは、建設機械・鉱山機械に親しみを持ってもらうことをコンセプトに、日立建機のコーポレートカラー「Reliable Orange」を塗装したオリジナル仕様で、前面と背面に油圧ショベルのイラストをあしらったデザインにしている。

 日立建機グループは、気候変動などの社会課題に対応するため、これからも、モーダルシフト*をはじめ、顧客や取引先などと共に、事業活動に伴う CO2 排出量の削減をめざす取り組みを継続的に推進し、サステナブルな社会の実現に貢献していく。

*モーダルシフト:トラックによる貨物輸送を、鉄道・船舶など、環境負荷の小さい他の輸送モードに切り替えること。

■日立建機について
 日立建機は、油圧ショベル、ホイールローダ、道路機械、鉱山機械などの開発・製造・販売・サービスの事業をグローバルで展開している建設機械メーカー。新車販売事業に加えて、部品・サービス、再生(部品・本体)、レンタル、中古車の「バリューチェーン事業」を拡大し、革新的なソリューションを顧客に提供する真のソリューションプロバイダーとして、顧客と共に成長をめざす。世界に約 25,000 人の従業員を擁し、2022 年度(2023 年 3 月期)の連結売上収益は 1 兆 2,795 億円、海外売上収益比率は 82%。

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