・イノベーティブな新製品創出の場となる研究開発体制を構築
ADEKA(東京都荒川区)は11月22日、情報・電子化学品分野の研究開発力強化を目的に、久喜地区開発研究所内に新研究棟の建設を決定したと発表した。総工費は約100億円で、2026年1月に完工予定。
5G・ICT化の進展やデータセンターの拡張など、半導体の潜在需要は引き続き強く、今後、回復基調に入っていく見通し。また、大容量化や消費電力削減などのニーズを背景に、半導体では微細化などの技術革新が進行している。
ADEKAは、2030年のありたい姿「ADEKA VISION 2030 ~持続可能な社会と豊かなくらしに貢献するInnovative Company~」の実現に向けて、事業拡大を進めている。情報・電子化学品事業の中核を担う先端半導体向けALD※材料および周辺材料のさらなる拡大、半導体パッケージ(後工程向け)のプロセス材料を大きく飛躍させるため、本建設の決定に至った。
また、韓国・ADEKA KOREA R&D センターや台湾艾迪科精密化学をはじめとした国内外の各拠点で半導体製品の評価・分析・成膜プロセスを確立するなど、グループ会社との協働や緊密な社内連携のもと、盤石な研究開発体制でイノベーティブな新製品の創出に取り組んでいく。
※原子層堆積法(atomic layer deposition)。半導体製造プロセスにおいて、極めて薄い膜を形成する方法。ALD材料は、先端半導体の製造プロセスに必要不可欠な材料。
<投資概要>
所在地:埼玉県久喜市菖蒲町昭和沼20
総工費:約100億円
規模:地上7階建 鉄骨造
建築面積: 1,932㎡/延床面積:11,567㎡
主な施設:研究所実験室、クリーンルーム、分析室、会議室 他
施工:株式会社大林組
スケジュール:着工:2024年4月 完工:2026年1月(予定)
詳細は、ニュースリリース