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東洋エンジニアリング、インドネシア肥料プラント向け尿素ライセンス供与プロジェクトを受注

 東洋エンジニアリング(以下、TOYO)は11月20日、インドネシアの国営肥料会社、PT Pupuk Sriwidjaja Palembang(ププク・スリウィジャヤ・パレンバン、以下、プスリ)が南スマトラ州パレンバン地区に建設する肥料プラントに尿素ライセンスを供与するプロジェクトを、中国のWUHUAN ENGINEERING CO.,LTD.(中国五环工程有限公司ウーハンエンジニアリング、以下、ウーハン)より受注したと発表した。

 同プロジェクトにおいてTOYOの所掌範囲は、ライセンス供与、基本設計、一部機器調達、テクニカルサービスとなっており、尿素ライセンサーとして役務を遂行する。

 設備はTOYOの独自技術である尿素合成技術「ACES21®」1を適用する。また、TOYOの尿素合成新技術「ACES21-LP®」2の設計を初めて適用する予定。「ACES21-LP®」は、「ACES21®」の優れたプロセスコンセプトと最先端の低圧合成技術を組み合わせることで「ACES21®」からさらなる原料昇圧動力削減・プロセス効率向上によるエネルギー消費減と、合成機器軽量化によるプラントコスト削減を実現し、低コスト尿素製造と地球環境保全に貢献する技術。

 TOYOはこれまで100件以上の尿素プラント建設実績があり、そのうちプスリが保有する7プラントの建設・改造プロジェクトを1970年代から遂行してきた。また、2015年にインドネシアのPT Petrokimia Gresik (ペトロキミアグレシック)向けの肥料プラントで、TOYOは尿素ライセンサーとしてウーハンと共にプロジェクトを遂行しており、インドネシアプラント建設におけるノウハウと実績が評価され、受注に至った。

 人口増加に伴う食糧増産に向けて、肥料の需要は今後も伸びることが予想され、現在世界で多くの肥料プラント建設が計画されている。

 TOYOは尿素技術のライセンサーとして、最新技術を駆使して肥料プラントを建設することにより、地球環境に配慮しながら今後も世界各国のニーズに応えていく。

*1:尿素合成系を簡素化することでプラント建設費の削減だけでなく、運転条件をより最適化しオペレーションコストを削減できる技術でこれまでに16プラントで採用済。
*2:ACES21®からさらなる原料昇圧動力削減・プロセス効率向上によるエネルギー消費減(スチーム・電気を3~5%)と、合成機器軽量化による合成高圧機器コストを削減(5~10%)できる技術。新設プラント及び既設プラントのどちらにも適用可能。LPはLow Pressure(低圧)の意味。

 ニュースリリース

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