日揮ホールディングスは11月20日、国内 EPC 事業会社日揮が、㈱高田工業所と、11 月 14 日付で国内におけるプラント EPC(設計・調達・建設)事業の協業、およびメンテナンス事業の共同遂行体制構築に向けた協議を行う基本合意書を締結したと発表した。
国内のプラント市場では、持続可能な社会の実現に向け水素・燃料アンモニア、SAF、合成燃料などの低・脱炭素分野や廃プラスチックのケミカルリサイクルなどの資源循環分野の設備投資が、政府の政策や補助金等の後押しなどもあり、今後数年間で急速に増加することが見込まれている。
日揮は、低・脱炭素分野ならびに資源循環分野を今後中核となる成長分野として位置づけており、それら分野のプロジェクト遂行リソースの拡大を目指し、今回プラント配管工事などで多くの実績を有する高田工業所と協業に関する基本合意書を締結したもの。協業により、今後増加が見込まれる低・脱炭素分野ならびに資源循環案件を共同で遂行することで、国内 EPC 事業のさらなる拡大を図って行く予定。
また、国内のメンテナンス事業に関しても、石油精製・化学プラントの老朽化に伴うシャットダウンメンテナンスの大規模化など市場拡大が見込まれており、同事業での豊富な実績とリソースを有する高田工業所と DX を用いた業務効率化等による顧客への提供価値向上を目指し、連携に向けた協議を進めていくことにした。
今後、日揮は持続可能なインフラ維持への貢献を目指し、同社との協業を通じてメンテナンス事業における DX 等を活用した更なる業務効率化や体制強化に取り組んでいく。
<株式会社高田工業所の概要>
代表者:代表取締役社長 髙田 寿一郎
本社所在地:福岡県北九州市八幡西区築地町 1 番 1 号
資本金:36 億 4,235 万円
売上高(2023 年 3 月末時点):508 億 2,696 万円
従業員数(2023 年 4 月 1 日時点):1,448 名