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シチズンマシナリー、北上事業所の生産能力2割増強

・大型機の需要の高まりを受け、生産スペースを拡大

 シチズンマシナリー(長野県北佐久郡御代田町)は11月15日、主軸台固定形CNC自動旋盤のMiyanoブランドの高付加価値製品を製造する北上事業所(岩手県北上市)において、生産スペースの増床を行い、生産能力を増強することを決定したと発表した。

 北上事業所内に倉庫・事務棟を増設し、工場内から倉庫・事務機能を移すことで生まれるスペースを生産の増床に活用する。効率的なレイアウトに変更することで、北上事業所の最大生産能力を従来比2割増に引き上げ、国内3事業所(軽井沢本社、佐久事業所、北上事業所)の生産能力を月産170台体制へと増強する。

 なお、倉庫・事務棟の建設は2024年4月に着工し、竣工は2025年3月を予定している。

 工作機械業界は、地政学的リスクなどの先行き不透明感により、足元では各市場共に設備投資に対して慎重な状況が続いているが、昨年度は旺盛な工作機械需要により、特にMiyanoブランドのうち、主軸径の大きな機械(大型機)の納期が長期化していた。

 同社は、中期経営計画に掲げている「売上高1,000億円に向けた事業基盤の構築」を目指し、中国工場、タイ工場、本社軽井沢工場の増強を進めている。特にMiyanoブランドについては、航空機業界や自動車業界向けの部品として大型機の需要拡大が見込まれている。今回のMiyanoブランドの生産能力拡大により、今後の工作機械需要回復時の安定した製品供給体制を早期に確立し、2030年度までに売上高1,000億円達成を目指していく。

<新倉庫・事務棟概要>
所在地:岩手県北上市流通センター15-1
建築面積:2,600㎡(鉄骨、2階建)
延床面積:5,200㎡(予定)
増床後北上事業所総延床面積:23,719㎡(予定)
着工予定:2024年4月
竣工予定:2025年3月

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