㈱タダノが8月10日に発表した2023年12月期第3四半期累計(1〜9月)連結業績によると、日本向け売上高は、734億9千万円、海外向け売上高は、1,304億3千2百万円となり、この結果、総売上高は2,039億2千2百万円、海外売上高比率は64.0%となった。営業利益は、131億9千3百万円、経常利益は116億8千3百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は49億3千 7百万円となった。
第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、各種経済政策効果もあり、緩やかに回復した。海外においても、一部地域に弱さがみられるものの、景気は緩やかに回復した。一方で、ロシア・ウクライナ問題の長期化やインフレ・円安進行などにより、原材料・エネルギー価格は高止まり し、調達・物流環境は厳しい状況が続いた。
タダノの関連業界は、日本では、大規模工事が実施・計画されており、需要は堅調に推移した。海外においては、 緩やかな景気回復を背景に、アフリカを除く全ての地域で需要は増加傾向となった。
なお、2018年1月19日に公表した米国排ガス規制の緩和措置に関する自己申告について、米国当局(環境保護 庁及び司法省)との間で本件に関する民事制裁金の支払い及び環境負荷低減プロジェクトへの資金供出について合意した。
■セグメント別の状況
1)日本:建設用クレーンの需要が増加する中、売上高は1,337億1千4百万円、営業利益は175億8千8百万円となった
2)欧州:建設用クレーンの需要が横ばいで推移する中、厳しい調達環境による生産制約の継続もあり、売上高は610億6千9百万円、営業利益は98億4千6百万円の損失となった。
3)米州:建設用クレーンの需要が増加する中、売上高は673億4千7百万円、営業利益は55億9千万円となった。
4)オセアニア:建設用クレーンの需要が増加する中、売上高は113億2千7百万円、営業利益は16億3千万円となった。
5)その他:建設用クレーンの需要がアフリカを除き増加する中、売上高は53億1千4百万円、営業利益は8億1千万円となった。
■主要品目別の状況
この結果、建設用クレーンの売上高は1,450億2千4百万円となった。
2)車両搭載型クレーン:日本向け売上高は、需要が増加し、117億1千2百万円となった。海外向け売上高は、15億6千7百万円となった。 この結果、車両搭載型クレーンの売上高は132億7千9百万円となった。
3)高所作業車:高所作業車は、トラックシャシ供給制約により、需要が減少する中、売上高は113億4千5百万円となった。
4)その他:部品、修理、中古車等のその他の売上高は、342億7千4百万円となった。
■連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
2023年8月10日付で公表の2023年12月期通期連結業績予想(下記)は据え置いた。
売上高2,750億円、営業利益150億円、経常利益130億円、親会社株主に帰属する当期純利益55億円。