・1〜9月売上は8％増の179億ドル、
CNH Industrial（CNH インダストリアル）：2023 年 11月 7日
・第 3 四半期の連結売上高と純利益はともに前年同期比 2% 増加。
・特定の製品カテゴリーおよび南米における需要が低迷する中、各セグメントはコスト抑制策を実行することで収益性を改善。
・農業部門の調整後EBITマージンは、売上高が3%減少したにもかかわらず、前年同期比50bps上昇して15.3%。
・建設部門の調整後EBITマージンは、売上高が6%増加し、前年比360bps上昇して6.3%。
・即時発表構造改革プログラムを推進し、販管費構造を徹底的に見直し。
CNHインダストリアル2023年第3四半期データ
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■CEOコメント
Scott W. Wine（スコット・W・ワイン）最高経営責任者（CEO）は次のように述べています。
「CNHは、一部の市場が軟化し始めたにもかかわらず、農業および建設部門で記録的な利益を達成しました。鉄鋼およびテクノロジーへの継続的な投資と積極的なコスト抑制のバランスを取ることで、当社は通期の調整後 EPS 目標である約 1.70 ドルを維持し、サイクル全体でより高い利益率を示すことができます。私たちは、業務効率を高め、組織を最適化するために、目標を絞った再編によって継続的な改善の取り組みを補完します。サードパーティへの依存を減らすという長年の計画を実行する中で、当社の精密技術の進化は加速しています。 CNHとそのブランドがお客様に確実にサービスを提供できるようにするための、当社の従業員とディーラーのたゆまぬ努力に感謝したいと思います。」
■2023年第3四半期（7〜9月）の業績
産業活動の売上高は 53 億 3,000 万ドルで、前年同期と比較して 1% 減少しました。この減少は主に、農業、特に南米とEMEA（欧州・中東・アフリカ）におけるコンバインの業界需要の低下によるものです。価格設定は両産業セグメントにとって引き続き有利であり、建設部門の売上高は約 6% 増加しました。
純利益は5億7,000万ドル、希薄化後1株当たり利益は0.42ドルでした（2022年第3四半期の純利益は5億5,900万ドル、希薄化後1株当たり利益は0.41ドル）。2023 年第 3 四半期の純利益および希薄化後 1 株当たり利益に対する調整項目の影響は中立でした。これに対し、CNH インダストリアルは2022年第3四半期に調整後純利益が5億5,700万ドル、調整後希薄化後1株当たり利益が0.41ドルと報告しました。
産業事業の粗利益率は23.9%（2022年第3四半期は23.0%）で、有利な価格実現と営業成績の改善を反映して、農業と建設の両方で前年同期から改善しました。
報告された法人税費用は1億7,100万ドル（2022年第3四半期は1億9,200万ドル）、実効税率（ETR）は25.8%（2022年第3四半期は26.3%）、2023年第3四半期の調整後ETR(3)は25.7%(2022 年第 3 四半期は 26.2%）でした。
同四半期の営業活動によってもたらされたキャッシュフローは2億3,200万ドル（2022年第3四半期は2億7,200万ドル）でした。産業活動によるフリー キャッシュ フローの吸収は 1 億 2,700 万ドルでした。連結負債は2023年9月30日時点で250億ドル（2022年12月31日時点では230億ドル）でした。
当社は、給与人件費の 5% 削減を目標とした即時リストラプログラムを開始しました。これに加えて、来年初めに実施される当社のコスト構造の包括的な適正化が行われる予定です。CNHは、今年の即時削減と来年の追加措置の間に、人件費および人件費以外の販管費総額の実行率が10～15％削減されると予想しています。同社は最大２億ドルのリストラ費用が発生すると予想しています。
■第3四半期（7〜9月）の部門別状況
＜AGRICULTURE（農業）＞
当四半期の農業売上高は、主にEMEAおよび南米における業界需要の減少により、北米における好況と継続的な価格実現により部分的に相殺され、2.6%減の43億8,000万ドルとなりました。
すべての地域での好ましい価格実現と生産コストインフレの抑制の結果、売上総利益率は 60 bps 上昇し、25.6% (2022 年第 3 四半期は 25.0%) となりました。
調整後EBITは6億7,200万ドル（2022年第3四半期は6億6,600万ドル）、調整後EBITマージンは15.3％（2022年第3四半期は14.8％）でした。業界の逆風による販売量の減少は、ミックスの改善、粗利の増加、販管費の若干の削減によって補われた一方、研究開発投資は増加を続け、売上高の5.5％（2022年は4.3％）を占めました。当四半期の非連結子会社からの収入は、主に合弁会社からの収入により 5,600 万ドル増加しました。
＜CONSTRUCTION（建設）＞
世界の建設機械業界の需要は、第 3 四半期に重建設機械の場合、前年同期比 13% 減少しました。軽建機は前年比3％減となりました。業界需要は北米で2%増加、EMEAで3%減少、南米で27%減少、アジア太平洋地域で13%減少しました(中国を除くアジア太平洋市場は1%減少)。
当四半期の建設業の売上高は、主に北米における有利な価格実現と好調な数量/構成に牽引され、6%増加して9億4,800万ドルとなりましたが、他の地域での売上高の減少により部分的に相殺されました。
売上総利益率は 15.9% となり、2022 年第 3 四半期と比較して 330 bps 上昇しました。これは、主に有利な製品構成と価格実現によるものです。
調整後EBITは、良好な製品構成と価格実現により3,600万ドル増加しましたが、販売管理費と研究開発費は前年同期比横ばいでした。調整後のEBITマージンは6.3%となり、2022年の同四半期と比較して360bps増加しました。
＜Financial services（金融サービス）＞
収益は、すべての地域での好調な販売量と基本料金の上昇により 35% 増加しましたが、オペレーティング リースの満期短縮による中古機器販売の減少によって部分的に相殺されました。
2023 年第 3 四半期の純利益は 8,600 万ドルで、2022 年の同四半期と比べて横ばいでした。これは主にすべての地域での販売数量が好調だったことによるものですが、北米での利益率の圧縮とリスク費用の増加によって部分的に相殺されました。
管理ポートフォリオ（非連結合弁事業を含む）は、2023年9月30日時点で268億ドル（うち小売が65％、卸売が35％）で、2022年9月30日と比較して56億ドル増加（固定通貨ベースで47億ドル増加） ）。
2023 年 9 月 30 日時点で、30 日を超えて支払期日を過ぎた債権残高の割合は、債権残高の 1.6% でした (2022 年 9 月 30 日時点では 1.3%)。
■2023年の展望
主に南米における最終市場の状況の軟化を考慮して、当社は産業活動の 2023 年の見通しを次のように修正します。
・売上高は、為替換算の影響を含めて前年比 3% ～ 6% 増加
・販管費の増加は2022年比5%以下
・産業活動のフリーキャッシュフローは10億ドルから12億ドルの間
・研究開発費と設備投資は約16億ドル
・調整後希薄化後EPSは約1.70ドルを目標としています。
■ CNH インダストリアルについて
CNH インダストリアル (NYSE: CNHI / MI: CNHI) は、世界クラスの設備およびサービス企業です。 イノベーション、持続可能性、生産性を中心とする新境地を開拓するという目的に基づいて、当社はグローバルおよび地域ブランドの成功を可能にする戦略的方向性、研究開発能力、および投資を提供しています。 Case IH と New Holland Agriculture は、機械から器具までの 360 度の農業アプリケーションと、それらを強化するデジタル技術を世界的に提供しています。CASE と New Holland Construction Equipment は、業界の生産性を高める建設製品のフルラインアップを提供しています。
当社の地域に焦点を当てたブランドには以下が含まれます。：STEYR、農業用トラクター用。 デジタル農業、精密技術のリーダー、Raven そして自律システムの開発。耕作および播種システムに特化したFlexi-Coil。Miller,、アプリケーション機器の製造。 Kongskilde は、耕作、種まき、干し草と飼料の道具を提供します。そしてEurocomachは、電動ソリューションを含む、建設部門向けの幅広いミニおよびミディ掘削機を生産しています。
２世紀以上にわたる歴史の中で、CNH Industrial は常にその分野のパイオニアであり、情熱を持って革新を続け、顧客の効率と成功を推進し続けています。真のグローバル企業である CNH Industrial の 37,000 人以上の従業員は、顧客が成長し、より良い世界を構築できるようにすることに重点を置いた、多様で包括的な職場の一部を形成しています。
＊リリース内容から「ですます調」で表記しています。