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三井物産、コマツのペルー鉱山機械販売・サービス会社の株式取得と事業統合を発表

 三井物産は11月7日、コマツが米国子会社を通じて100%出資するペルーの露天掘り、及び坑内掘り向け鉱山機械の販売・サービス会社 Komatsu Mining Corp. Perú*1(コマツ・マイニング・コープ・ペルー、以下「KMCP」)の株式60%を取得したと発表した。

 三井物産は、出資パートナーのコマツと共同で、ペルーの建設機械・鉱山機械の販売・サービス会社Komatsu Mitsui Maquinarias Peru(コマツ・ミツイ・マキナリアス・ペルー、以下「KMMP」、三井物産60%、コマツ40%出資)とKMCPの合併を、2024年中に実行する予定(存続会社KMMP、出資比率:三井物産60%、コマツ40%)。

 三井物産は、1996年にKMMPに出資参画して以来、ペルーでの建設機械・鉱山機械の販売・サービス事業を運営・事業拡大してきたが、合併を通じて、既存のKMMPの商品ラインアップに、KMCPの露天掘り向け超大型鉱山機械、及び坑内掘り向け鉱山機械を組み合わせて、より幅広い商品・サービスをペルーの顧客に対して提供することが可能となる。

 ペルーは世界第2位の銅生産量を誇る鉱山大国。また、銅は電力インフラ向けの需要に加え、世界的な脱炭素化の流れにより期待が高まっているモビリティ電動化推進に必須となるベースメタル原料。2030年頃には銅のグローバル需要が世界の既存プロジェクトからの供給を上回る見通しであり、既存の銅鉱山の拡張もしくは新規開発の進展が予想される。チリや豪州等、他の銅生産国に比べて、ペルーは生産コストで競争力あり、銅の世界的な重要供給地として、存在感がより一層高まる見込み。ペルーの銅鉱山において、KMCP主力商品であるコマツ製露天掘り向け超大型ロープショベル(高さ約19m*2)と、ロープショベルで採掘した鉱石を積み込むためのKMMP主力商品である超大型ダンプトラック(300トン以上)は市場シェア60%超を占めており、共にペルーの銅生産を支えている。今後、KMCP・KMMPの販売・サービスを一体化させて鉱山機械の安定稼働を支えることにより、世界の銅生産に寄与し、三井物産のマテリアリティ「安定供給の基盤をつくる」を実現する。

*1 会社法上の正式名称:Joy Global (Peru) S.A.C. 社(ジョイ・グローバル・ペルー)
*2 モデル:P&H 4800XPC

<会社概要>
会社名:Komatsu Mining Corp. Perú(会社法上の正式名称:Joy Global (Peru) S.A.C.)
所在地:Jorge Basadre Avenue No. 592, Intr. 208, San Isidro Lima, Peru
設立年:1977年
代表者 Omar Kjuro Baca
従業員数:約450名
事業概要:露天掘り向け大型鉱山機械、及び坑内掘り向け鉱山機械のペルー販売代理店

会社名:株式会社 小松製作所
所在地:東京都港区赤坂二丁目3番6号
設立年:1921年
代表者 小川 啓之
従業員数:連結 64,343名、単独 12,208名
事業概要:建設・鉱山機械、ユーティリティ(小型機械)、林業機械、産業機械などの製造・販売
ウェブサイトURL
https://www.komatsu.jp/ja

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