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西松建設とオックスジャッキ、フォークリフトによる床版取替工事用の専用治具を開発

・クレーン作業が出来ない作業環境でも新設床版設置作業の効率化を実現

 西松建設オックスジャッキ(東京都中央区)は11月6日、クレーン作業が出来ない条件の床版取替工事に対して、フォークリフトに装備する床版作業用の専用治具を開発し、従来よりも短時間で精度よい床版設置作業を可能にしたと発表した。

■開発の背景
 高速道路の構造物は老朽化が進んでおり、現状のまま進むと、2030年には開通から30年以上経過した道路が約8割になると言われている。このような背景から、高速道路会社は、「高速道路リニューアルプロジェクト」として大規模更新工事を進めている。橋梁については、老朽化や変状が発生した床版の取替工事が行われている。

 床版取替工事のうち、新設床版の設置は、一般的にはクレーンを使用して行う。しかしながら、工事箇所の周辺環境によっては、クレーン作業が出来ない、もしくはクレーン作業時間が制限される箇所がある。

 そこで西松建設は、短時間で精度よく大型フォークリフトを用いて新設床版の運搬・設置を行うことを検討した。新設床版の設置精度は、床版間の継手金物の連結に関する許容値が数mmとなる場合もある。これに対応するため、設置する床版位置をリモコン操作で微修正(回転調整(±4.8°)・前後調整(±100mm))することが可能な「床版作業用治具」を新たに開発した。

 なお、新設床版を把持・揚重する鉛直ジャッキ(ジャッキストローク長850mm、上記のリモコンで操作可能)は、実施工の新設床版に設置される把持金物数に合わせて8本(油圧制御可能)とした。

 詳細は、ニュースリリース

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