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北越工業、23年4~9月売上は15%増の258億円、23年度予想は1.2%増の496億円

 北越工業11月6日に発表した2024年3月期の第2四半期(4~9月)連結業績によると、売上高は25,803百万円(前年同期比15.0%増)、営業利益3,595百万円(同46.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は2,927百万円(同36.2%増)となった。

 北越工業2024年3月期第2四半期データ

 4〜9月期におけるわが国経済は、原材料 やエネルギー価格及び物価の上昇が景気を下押しする懸念はあったものの、円安を背景としたイン バウンド需要の回復や半導体などの供給制約の緩和等により、緩やかな回復基調で推移した。

 世界経済においては、ウクライナ危機に伴う資源高や、欧米では政策金利の高止まりによる景気の後退が懸念されたほか、中国においては政府債務の増加や不動産市場の低迷を背景に成長が鈍化した。

 このような情勢のなかで北越工業グループは、中期経営計画「中期ビジョン2024」に掲げた「常に新 しい価値を追求し、社会と産業の発展に貢献する」企業を目指して、成長戦略に取り組んだ。また、国内では再開され始めた各地の製品展示会へ精力的に出展を行ったほか、海外では 急激に経済回復する地域での受注獲得に努めた。加えて、生産効率改善による操業度の向上 や、全社的な原価改善活動や経費削減の推進により、利益改善を図った。

<建設機械事業>
 売上高収益21,349百万円(前年同期比15.2%増)/ セグメント利益3,595百万円(同45.6%増)

 建設機械事業セグメントは、主にエンジンコンプレッサ、エンジン発電機、高所作業車などの事業で構成。
 販売面では、国内は旺盛な建築工事需要を背景に、高所作業車の出荷が堅調に推移したほか、エンジンコンプレッサ、エンジン発電機においても民間投資の回復により出荷が伸長した。海外においては、北米におけるインフラ投資の需要が旺盛なほか、オセアニア、中近東での資源開発向 け需要の増加によって出荷は堅調に推移し、総じて前年同期比で増収となった。利益面では、 原材料価格の高騰が依然続いているが、製品の販売価格への転嫁を推し進めたほか、円安効果や工場の操業度向上も寄与して前年同期比で増益となった。

<産業機械事業>
 売上高4,454百万円(前年同期比14.2%増)/ セグメント利益723百万円(同34.8%増)

 産業機械事業セグメントは、主にモータコンプレッサ、非常用発電機、部品、サービスなどの事業で構成。
 販売面では、主力のモータコンプレッサは、「中期ビジョン2024」に掲げた目標達成に向けて国内のシェア獲得を推し進めている最中であり、その効果は確実に表れてきている。また、防災意識の高まりから、非常用発電機の出荷が戻り始めたほか、直販扱いとなる大型エンジンコンプレッサの効果もあり、全体では前年同期比で増収となった。利益面では、原材料価格の高騰に対する製品販売価格への転嫁の推進や、利益率の高い部品、サービスが好調に推移したことで利益改善が図られ、前年同期比で増益となった。

■今後の見通し
 2024年3月期の連結業績の見通しについては、下記のとおり直近公表値を据え置いている。

 売上高49,600百万円(前期比1.2増)、営業利益6,550百万円(同25.2%増)、経常利益6,700百万円(同24.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益4,535百万円(同20.9%増)。

 北越工業の2024年3月期第2四半期決算短信

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