㈱クボタは11月2日、昨年11月に出資したフランスのスタートアップ企業「Chouette社」とブドウ農園における農薬使用量の削減や軽労化などのソリューション提供に向けた共同実証を進めており、事業化に向けた販売や顧客サポートなどの具体的な検討を来年から開始すると発表した。
■背景とねらい
クボタとChouette社は、ブドウ農園の画像データからAIを用いて病害や生育不良を検知し、適切な農薬散布の箇所・量を示したマップを作成する同社の技術と、クボタのトラクタやスプレイヤー(農薬噴霧機)を連動させることにより、農薬使用量の削減に加え、生育状況確認の軽労化などを実現するソリューションの共同開発を進めてきた。
複数のブドウ農園での実証実験で一定の効果が認められたことから、11月12日~18日にドイツで開催される世界最大規模の農業機械展示イベント「AGRITECHNICA」などに出展することにした。
今後は欧州における当社の農機ディーラーとも連携し、販売面や顧客サポート面の課題抽出などを行い、数年後の事業化を目指していく。
<Chouette社の概要>
会社名:Chouette
代表者:Charles Nespoulous
本社所在地 フランス・パリ市
設立:2015年
事業内容:画像解析技術とAIを活用したブドウ農場向け営農ソリューション