第2四半期連結累計期間におけるファナックグル ープを取り巻く状況は、これまで続いていたサプライチェーンにおける半導体等の部品の不足による生産活動への影響は落ち着いたが、世界的なインフレの進行や景気減速の懸念、為替変動による影響等により先行き不透明な状況が続いた。加えて、2022年度下期から続く在庫調整が生産への影響を及ぼした。このような厳しい状況が続く中、ファナックでは業績への影響を最小限にとどめるべく、セールス、研究開発、工場、サービス、事務、全ての部門の総力を挙げて取り組んだ。
■部門別の概況
<FA部門>
<ロボット部門>
ロボット部門については、欧米共に前期からの受注残により、EV関連向けおよ び一般産業向け共に堅調で売上が増加した。中国は、好調だったEV関連向け が若干下降気味ではあるものの、前年同期に比べて売上は増加した。インド は、自動車関連向け、一般産業向け共に好調で売上が増加した。国内では自動車産業向けの低調が続き、一般産業向けも足踏みながらも、前年同期に比べて売上は増加した。これらの結果、ロボット部門の売上高は1,924億38百万円(前 年同期比19.1%増)となった。
<ロボマシン部門>
<サービス部門>
サービス部門については、「サービス ファースト」をキーワードに、サービス 体制の強化、IT技術の積極的な導入による効率アップ等を進めている。サービス 部門の売上高は630億29百万円(前年同期比16.9%増)となった。
■連結業績予想に関する説明
中国市場の回復の遅れや、在庫調整による生産への影響が継続することが見込まれることから、2024年3月期通期の業績予想を以下のとおりとした。
売上高7,580億円(前期比11.0%減)、営業利益1,219億円(同36.3%減)、経常利益1,533億円(同33.7%減)、親会社株主に帰属する当期純利益1,136億円(同33.4%減)。
2023年10月から2024年3月までの期間における為替レートは、 平均135円/ドル、145円/ユーロを想定している。