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三菱化工機、国内初となる国産 SAF の大規模生産実証設備向け廃食油精製用遠心分離機を受注

 三菱化工機は9 月15日、日揮ホールディングス、コスモ石油、㈱レボインターナショナル、日揮の 4 社が取り組む、国内初となる 廃食用油を原料とした国産 SAF(Sustainable Aviation Fuel:持続可能な航空燃料)の大規模生産実証設備の建 設に向け、分離板型遠心分離機「三菱ディスクセパレータ SJ シリーズ」を受注したと発表した。

 実証設備は、国内初となる国産 SAF の大規模生産を目指し、100%廃食用油を原料とした年間約 3 万キロ リットルの SAF の生産実証を行うもの。

 三菱化工機のディスクセパレータは、供給する懸濁液1 から遠心力により固形物を分離し、清澄液2 の連続回収と 分離固形物の自動間欠排出が可能な連続遠心分離機。実証設備向けでは、ディスクセパレータの分離 性能が評価され、原料廃食用油に含まれる夾雑物*3 の除去用として利用される。

 三菱化工機の遠心分離機「三菱ディスクセパレータ」は、主に船舶用燃料油、潤滑油用の油清浄機として 70 余年の 歴史と 11 万台以上の納入実績を持つ、分離板型遠心分離機のベストセラー。船舶用に加えて、今回納入したクリーンエネルギー分野での用途も拡大している。今後も三菱化工機は、SAF 製造プラント向けなどへのディスク セパレータの供給により、持続可能な社会の実現に貢献していく。

*1:懸濁液(けんだくえき:固体粒子が液体中に分散した混合液) *2:清澄液(せいちょうえき:ろ材を通過して固体物質と分離された液)
*3:夾雑物(きょうざつぶつ:不純物)

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