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アステラス製薬、アイルランドに無菌製剤製造ラインを備えた工場新設、総工費は約3.3億ユーロ

・グローバルで高品質な医薬品の安定供給が可能な体制の強化および新薬の開発・商業化の加速

 アステラス製薬は9月14日、アイルランドのトラリーに無菌製剤の製造ラインを備えた工場を新設することを決定したと発表した。総工費は約3.3億ユーロ(約520億円)を見込んでいる。

 トラリー工場の新設により、アステラス製薬の無菌製剤の製造能力を強化し、グローバルでより安定した生産・供給体制を構築、革新的な抗体医薬品と開発プログラムの開発・商業化を加速させる。

 新工場は、トラリーのケリー・テクノロジー・パークにあるアイルランド政府産業開発庁*のグリーンフィールド・サイトに建設されます。今回の工場新設は、革新的なサイエンスをトラリーにもたらし、さらにはアステラスのVISION「変化する医療の最先端に立ち、科学の進歩を患者さんの「価値」に変える」の実現につながる取り組み。

 アステラス製薬の製薬技術担当の嶋 秀樹 CMfgO (Chief Manufacturing Officer)は、「アステラス製薬では、Focus Areaアプローチに基づき、新たなモダリティとテクノロジーを活用した画期的な新薬の研究開発を進めています。今回の工場の新設により自社製造能力の強化と、高品質な医薬品を世界中の患者さんに安定的に供給することが可能な生産体制の強化を目指します」と述べている。

 新工場は、アステラス製薬のサステナビリティ実現に向けた考え方に沿って建設され、エネルギーと環境設計におけるベストプラクティスを採用している。工場建設では、LEED®ベースラインと比較して、水の使用量を約50%、操業時のエネルギー強度を1/3以上削減し、埋め立て廃棄物をゼロにすることを目指す。これらは、太陽光発電パネルやバイオマスボイラーを含む工場内で活用している再生可能技術と同様に、アステラス製薬の環境への取り組みと合致する。

<トラリー工場の概要>
場所:アイルランド トラリー Kerry Technology Park, Tralee, Co. Kerry
敷地面積:約180,000 ㎡
製造ライン:3階建て、延床面積 約17,000 ㎡、建築面積 約7,300 ㎡
計画許可に基づき、2024年に建設を開始し、2028年までに操業開始予定

*アイルランド政府産業開発庁(IDA Ireland):アイルランドへの対内直接投資の誘致と維持を担当する機関

■アステラス製薬株式会社について
アステラス製薬は、世界70カ国以上で事業活動を展開している製薬企業です。最先端のバイオロジーやモダリティ/テクノロジーの組み合わせを駆使し、アンメットメディカルニーズの高い疾患に対する革新的な医薬品の創出に取り組んでいます(Focus Areaアプローチ)。さらに、医療用医薬品(Rx)事業で培った強みをベースに、最先端の医療技術と異分野のパートナーの技術を融合した製品やサービス(Rx+®)の創出にも挑戦しています。アステラス製薬は、変化する医療の最先端に立ち、科学の進歩を患者さんの「価値」に変えていきます。アステラス製薬の詳細については、(https://www.astellas.com/jp/)をご覧ください。

 ニュースリリース
 *リリース内容から一部「ですます調」で表記しています。

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