㈱SCREENホールディングス(京都市上京区)は9月14日、彦根事業所内に、水素関連事業の生産スペース、事務所機能等を備えた新棟の建設を決定したと発表した。
新棟は、ディスプレー製造装置および成膜装置事業(以下、FT事業)の老朽化した施設を取り壊し、その跡地に建設。今後成長が見込まれる水電解用セルスタックや燃料電池部材MEAなど、水素関連事業の生産スペースを拡張する。加えて、成長が続く半導体製造装置事業(以下、SPE事業)の人員増加に対応するため、事務所機能を新棟内に設置。SPE事業の生産工場「S3-2(エス・キューブ ツー)」と渡り廊下で連結することにより、スムーズな構内動線を実現する。
また、同社はSBT※の達成に向け、省エネルギー対応の空調設備の導入など、生産設備の環境負荷低減に向けた取り組みについても継続して進めていく。
※ SBT(Science Based Targets イニシアチブ):科学的根拠に基づいたCO2排出削減目標の設定を求める、地球温暖化防止に向けた国際的なイニシアチブ
<新棟の概要>
所在地:滋賀県彦根市高宮町480-1
建築面積:約4,982平方メートル
延床面積:約17,334平方メートル
構造:鉄骨造り 地上3階建て
総工費:約110億円
竣工:2024年12月予定
主な業務:水素関連事業の装置・部材の生産、FT事業の実験・部品検査、事務所機能など