CLAAS （クラース）：2023年9月12日
3A – ADVANCED AUTOMATION & AUTONOMY （3A –高度な自動化と自律性）は、専門知識を組み合わせることにより、半自律型および完全自律型のトラクターと作業機の組み合わせの開発、標準化、市場導入を加速することを目的としており、他の農業機械メーカーにもオープンです。
■3A – 高度な自動化と自律性:
複数メーカー、複数ブランドのパートナーシップにより効率性を向上
世界の多くの地域では、熟練労働者の不足が、産業や農業における高度な自動化および自律技術の開発を促進する主要な要因となっています。目的は、熟練した労働者を置き換えることではなく、特にピーク時に、より要求の高い作業に彼らを解放することです。中央ヨーロッパと北ヨーロッパでの 2023 年の穀物収穫が良い例です。天候による収穫の遅れのため、脱穀、刈株作業、一次耕作と掘削、被覆作物と後続作物はすべて同時に行われなければなりませんでした。利用できないことが多かった。新しいテクノロジーにより、これらのピークを管理できるようになり、将来的には経験の浅いスタッフでも最適な結果を達成できるようになります。
しかし、農業プロセスのさらなる自動化には、一方ではトラクターや運搬車両のメーカー、もう一方では作業機のメーカー間のさらに緊密な協力が必要です。これを認識して、CLAAS、AgXeed、Amazone は協力して 3A (ADVANCED AUTOMATION & AUTONOMY) を確立しました。 3 つのパートナーは、すでにしばらくの間、自律性の分野で協力してきました。CLAAS と Amazone は、オランダの企業 AgXeed の少数株主です。 3A の設立を通じて、両社はそれぞれの専門分野をより緊密に統合し、開発されたテクノロジーをより迅速かつ広範囲に展開できるようさらなるパートナーシップを構築します。
■農業実践のための初期ソリューション
3A グループが開発した市場対応テクノロジーは、設計および実装ソフトウェアで構成されています。これまでは自律型フィールド ロボットのみに利用可能でしたが、現在では AgXeed ボックスと組み合わせてトラクターや作業機の制御にも使用できるようになりました。要件と利用可能なハードウェアに応じて、制御のレベルは高度に自動化されたものから自律的なものまで多岐にわたります。このテクノロジーは、計画から実装、分析に至るまで、農場管理者とオペレーターの両方の作業負荷を軽減し、農業プロセスの効率を高めます。
開発チームは次のように説明しています。
「現在、農業用ロボットは主に閉じたシステムで動作しており、用途は限られており、他の車両や農具と並行して使用したり、組み合わせて使用したりするオプションはありません。ここで 3A の革新的なアプローチが登場します。グループ内で、標準化された ISOBUS インターフェイスを使用してトラクターと作業機を計画および自律実装プロセスに初めて接続する AgXeed ボックス テクノロジーを開発しました。このインターフェースを介して、作業機はフィールドロボット、AgBot、トラクターと対話し、自動または自律的なプロセスの最適化を可能にします。」
3A が開発した最初の製品は、マルチ耕運機用の Amazone AutoTill と、耕うん計画と実装プロセス全体を組み込んだ CLAAS Autonomy connect です。現場条件下でテストされたこれらのソリューションは、屋外作業プロセスで考えられるすべての機械の組み合わせを含む、さらなる複数メーカーのアプリケーションの出発点となります。
■ 単なるタスク計画を超えたもの: 実際のマシンパラメータを使用して事前に計画を立てる
自動ステアリングやルート最適化のための A-B ラインと A-B 等高線に加えて、今日のトラクターの作業指示書にはアプリケーション マップが含まれる場合があります。 3A はさらに一歩進んで、プロセス最適化のために特別に設計された事前計画を可能にします。これには、塗布の開始点と終了点、枕地の曲がり角、および現場固有の作業機制御が含まれます。実際の機械パラメータ（たとえば、作業の深さと強度を調整するためのリアリンケージや油圧機能など）を使用して事前に計画することで、望ましい作業品質を達成するために、実装前に機械の組み合わせに対する動的な調整をプログラムすることが可能になります。これまで、クローズド システムには、申請料金を除いて、器具やその後の実施プロセスの計画や監督は含まれていませんでした。しかし、オートノミー コネクトを使用すると、CLAAS トラクターと作業機を組み合わせて、高度な自動化、さらには自律的に現場作業を行うことができます。自動化の程度に応じて、オペレーターは運転室から、あるいは現場や庭からでも他の作業を実行できます。タスクは、使い慣れた CLAAS ファーム管理情報システム (FMIS) または AgXeed ポータルで計画され、タスクのトラックとアプリケーション マップをスケジュールすることが以前から可能でした。
これまで、耕うん自動化へのアプローチは快適機能に限定されていました。 Autotill for Amazone 耕運機は、耕耘操作手順とトラクターからのデータを継続的に比較し、オペレーターの監督業務を担当します。
CLAAS Autonomy connect、Amazone AutoTill、および AgXeed AgBot は、ユーザーに多くの重要な利点を提供します。
・トラクターと作業機は両方とも、農家または請負業者の計画どおりにすべての作業を正確に実行します。
計画機能は、可能な限り最適なルートを計算するだけではありません。
・また、トラクターと作業機の組み合わせが最適に構成されていることも保証されます。これにより、不適切な設定に起因する低品質の作業や非効率を防ぎます。
・最初の計画は、主作物、後続作物、輪作などに応じて季節調整のみが必要となるため、後年度の作業負荷を軽減するための基礎となります。
・機械の組み合わせによるエラーはセンサーによって検出され、自動的に修正されるため、一貫して高いプロセス品質が維持されます。たとえば、システムは耕運機が詰まりの危険性がある時期を自動的に検出し、それに応じて作業の深さと速度を調整します。
・最適な結果を生み出す責任はオペレーターだけにあるわけではなくなり、特に長時間労働時のプレッシャーが軽減されます。
・事前に計画され、プロセスが最適化された機械と実装の組み合わせはエネルギー効率が高く、運用コストがより高くなります。
・常時監視する必要がなくなるため、農民や高度な資格を持つオペレーターは、計画された作業を実行しながら、他のより重要な作業作業を行うことができます。この技術により、非自律型トラクターでも、スキルや経験の浅いオペレーターでも最適な結果を生み出すことができます。
現在、マルチメーカーグループへの参加に興味を持ち、用途の拡大に積極的な役割を果たす他の機械メーカーとの協議が進行中です。
ニュースリリース
＊リリース内容から「ですます調」で表記しています。