車載電池大手のAESC (神奈川県座間市)は8月29日、茨城工場(茨城県茨城町)の拡張計画を発表した。発表によ?と、同社は、約500億円を投じて2024年秋までに第2棟を完成させ、将来は生産能力を電気自動車(EV)20万台分相当の年20ギガワット時とする。第3棟の建設も検討する。
同日第1棟が竣工した同工場はEV向けのリチウムイオン電池を手がけ、24年3月から量産を始める。既存の国内工場と比べ約3倍の年7万台分の生産能力で、日産自動車やホンダ向けに供給する。500人を雇用し、第2棟が完成すれば1,000人規模になる。
同社でほ、茨城工場をマザー工場として位置づけ、最先端の技術やカーボンニュートラル(温暖化ガス排出実質ゼロ)な生産体制の発信の場としても活用する。2026年までに世界生産能力をEV約600万台分に相当する年400ギガワット時と、現在の20倍に高める計画で、茨城工場に加え、米国や中国、イギリスなど5カ国にも新工場を設ける。