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プライメタルズテクノロジーズ、宝武アルミ向けアルミニウム熱延ライン用仕上げミルスタンドを追加受注

 ロンドン2023年8月 14日

・プライメタルズテクノロジーズ製既設スタンド3基(F1、F2、F3)にアルミニウム仕上げミルスタンドを追設
・仕上げミルラインの生産能力増強、厚板および帯鋼品質の向上、製品レンジの拡大

・2024年10月完工予定

 プライメタルズ テクノロジーズ(Primetals Technologies)は、宝武アルミ科技有限公司(Baowu Aluminium Technology以下、宝武アルミ)の中国河南省三門峡市(Sanmenxia)にあるアルミニウム熱間圧延ライン向けに仕上げミルスタンド追設を受注しました。現在のアルミニウム熱間圧延仕上げラインのレイアウトが3スタンドから4スタンド構成に変更され、製品品質の向上と、年間生産能力30万トンから60万トンへの増大を達成します。

■数々の改善点
 当社は、アルミニウムの厚板と帯鋼を加工する新設スタンドF0のエンジニアリング、設備供給、据付と実装の現地指導を担当します。

 また、ワークロールベンダーとシフト装置、一体型ソレノイドバルブを組み込んだロールクーラントスプレーバー、油圧自動ゲージ制御シリンダー、油圧装置、空気圧制御装置、および関連するすべての流体システムを供給します。ワークロールの曲げ加工は、既設のスマートクラウンシステムと連動し、圧延荷重に関係なく、ストリッププロファイルをプロセス全体を通して一定に保ちます。一体型ソレノイドバルブは、ワークロールのゾーン冷却と潤滑を行い、圧延機のバルク温度を制御し、圧延プロセスにおける残留平坦度エラーに対応します。油圧式自動ゲージ制御シリンダーは、高応答サーボバルブによって駆動し、圧延される製品の板厚を制御します。これらのシリンダーは、ロール径に合わせてパスラインの高さを調整するためにも使用されます。

 ワークロール曲げ技術、一体型ソレノイドバルブ、油圧自動ゲージ制御システムの組み合わせが表面、プロファイル、平坦度を満足させるため、宝武アルミは、自動車、缶包装、建設用途といった主要市場に参入できるようになります。

■F1、F2、F3プロジェクトの成功
 当社は、年産30万トンのアルミニウム厚板ミルとF1、F2、F3熱間仕上げミルのエンジニアリング、設備供給、現地指導、トレーニング、試運転を担当しました。同工場は厚板と熱延コイルを生産し、様々なアルミニウム合金の加工を行っています。

 このスタンド3基のプロジェクトについては2023年5月に完工し、最終検収証を受領しました。

■大手アルミニウムメーカー
 宝武アルミは宝鋼集団(Baowu Group)のグループ企業で、鉄鋼業界における世界最大手の1社です。同社は、宝武鋼鉄、河南エネルギー、三門峡市自治体の共同出資により、科学技術企業として設立されました。主に自動車、航空宇宙、軍事、鉄道市場向けに高級アルミニウム厚板と帯鋼を生産しています。

・宝武アルミ向け4スタンド熱間仕上げミル
・熱延処理板厚は1.8~200ミリメートル
・1XXXから8XXX等級のすべてのアルミニウム合金を処理可能
・導入時には、現地でオペレータートレーニングを実施

 メンテナンスに必要な各種機器、ACドライブ、レベル1オートメーション(ミルセクションのコントローラーを含む)を、アップグレードパッケージの一部として提供

 ニュースリリース
 *リリース内容から「ですます調」で表記しています。

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