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京セラ、約130億円投じ滋賀野洲工場に新棟建設

・生産技術開発機能を結集し、ものづくり力の強化を図る

 京セラ(京都市伏見区)は8月3日、生産技術開発機能を滋賀野洲工場に結集し、各事業部門の連携強化によるものづくり力の強化と、次世代を担う技術者の育成を目的に、「野洲開発センター(仮称)」の建設を決定したと発表した。

 近年、事業環境が大きく変化するなかで、製造現場においても、AI・ロボット等の活用による生産性向上や品質改善、カーボンニュートラルへの対応、デジタル技術やデータ分析技術を活用できる人材の育成といった課題への対応が求められている。

 京セラにおいても最先端の製造技術の開発、生産プロセスを自動化・最適化したスマートファクトリーの実現、技術者のスキルアップとデジタル人材の育成、技術ノウハウの共有化など、生産技術開発力の底上げが必要となっている。

 このような背景から、各拠点の生産プロセスに関わる技術者を集め、部品事業におけるコア技術や製造プロセス開発の強化、スピードアップを図るとともに、生産技術部門や各事業部門の技術者間の共創や情報共有、技術者のトレーニングの場として、滋賀野洲工場内に新たな施設を整備することにした。

 野洲開発センターは6階建ての計画で、1階から3階までは、試作現場として、成形、分散・混合、焼成、レーザー加工といった部品製造に必要なコア技術、製造プロセスや設備の開発、カーボンニュートラル達成に向けた製造工程の最適化などを行う。また、4階から6階までは、オフィスや共創カフェ、新人技術者の研修スペースとし、スマートファクトリーに必要なDX知識を有した技術者の育成にもつなげていく。

 さらに、野洲開発センターと、国内にある3つの研究開発拠点(みなとみらいリサーチセンター、けいはんなリサーチセンター、きりしまR&Dセンター)との緊密な連携により、京セラグループのものづくり力の強化を図ってきく。

<新棟の概要>
名称:京セラ株式会社滋賀野洲工場 野洲開発センター(仮称)
所在地:滋賀県野洲市市三宅800
投資総額:約130億円
建築面積:4,871 m2 (鉄骨、6階建)
延床面積:26,766 m2
建設計画:着工:2023年8月 操業:2025年4月予定
主な開発内容:部品事業におけるコア技術・製造プロセスの開発、自社生産設備の開発・製作など

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