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ファナック、23年4~6月売上は4.6%減の2,018億円、通期予想は11.9%減の7,503億円に下方修正

 ファナックが7月28日に発表した2024年3月期第第1四半期(4~6月)連結業績によると、売上高がは2,017 億 71 百万円(前年同期比 4.6%減)、経常利益416 億 75 百万円(同30.0%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は303 億 24 百万円(同28.0%減)となった。第 1 四半期におけるファナックグループを取り巻く状況は、これまで続いていたサプライチェー ンにおける半導体等の部品の不足による生産活動への影響は落ち着いたが、 世界的なインフレの進行や景気減速の懸念、為替変動による影響等により先行き不透明な状況が続いた。加えて、2022 年度下期から続く在庫調整が生産への影響を及ぼした。このような厳しい状況が続く中、ファナックでは業績への影響を最小限にとどめるべく、セールス、研究開発、工場、サービス、事務、全ての部門の総力を挙げて取り組んだ。

■部門別の概況
<FA部門>
 FA 部門については、CNC システムの主要顧客である工作機械業界の需要は、堅調なインド市場を除き国内含む世界各国で減速傾向がみられ、ファナックの CNC システムの売上も減少した。FA 部門の売上高は 496 億 53 百万円(前年同期比 24.3% 減)となった。

<ロボット部門>
 ロボット部門については、中国で EV 向けおよび再生可能エネルギー関連を中心とする一般産業向けの需要が堅調で、売上が増加した。米国では EV 関連の需要が好調を維持し、売上が増加した。欧州では一般産業向けの需要が好調に推移し、EV 関連の商談も活発になり、総じて売上が増加した。国内では自動 車産業向けは低調だったものの、一般産業向けが堅調に推移し、売上が増加した。これらの結果、ロボット部門の売上高は 964 億 79 百万円(前年同期比 20.0% 増)となった。

<ロボマシン部門>
 ロボマシン部門については、ロボドリル(小型切削加工機)では、米州および 中国での需要の落ち込みにより、売上が減少した。ロボショット(電動射出 成形機)では、IT 関連、医療市場向けの需要が一巡し、売上が減少した。ロ ボカット(ワイヤ放電加工機)では、医療市場向けの需要が堅調に推移した が、中国の IT 関連、EV 関連市場向けの需要が減り、売上が減少した。これら の結果、ロボマシン部門の売上高は 254 億 93 百万円(前年同期比 36.6%減)となった。

<サービス部門>
 サービス部門については、「サービス ファースト」をキーワードに、サービス 体制の強化、IT 技術の積極的な導入による効率アップなどを進めている。サー ビス部門の売上高は 301 億 46 百万円(前年同期比 18.8%増)となつた。

 ファナック2024年3月期第1四半期データ

■連結業績予想に関する説明
 世界的な景気減速の懸念に加えて、2022 年度下期からの在庫調整による生産への影響が長期化することが見込まれることから、2024年3月期通期の連結業績予想は、売上高7,503億円(前期比11.9%減)、営業利益1,183億円(同38.2%減)、経常利益1,503億円(同35.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益1,131億円(同33.7%減)と修正した。

 また、2023年4月1日から2024年3月31日までの期間における為替レートは、 平均130円/ドル、145円/ユーロを想定している。

 ファナックの2024年3月期第1四半期決算短信

 2024年3月期第1四半期決算説明資料

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