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東芝マテリアル、窒化ケイ素ボールの第2生産拠点新設、70 億円超投資

 東芝マテリアル(神奈川県横浜市)は7月25日、大分工場(大分県大分市)に窒化ケイ素ボールの第2 生産拠点を新設することを決定したと発表した。70 億円を超える規模の投資を行い、2026 年 1 月に生産を開始する予定。

 自動車の電動化において、市場では充電時間の短縮や高効率化などが求められており、そ の対応策として充電電圧の高電圧化や、モーター、インバーター、減速機の一体化などの技術が導入されている。その中で使用されるモーター用ベアリング の電食が課題と なっているが、スチール製の内外輪に優れた強度、耐摩耗性、絶縁特性を有したセラミックス製のボールを組み合わせたハイブリッドベアリングが、有力な対策のひとつとなって いる。

 東芝マテリアルは、2022 年に本社工場(神奈川県横浜市)で電動車用ベアリングボール向け窒化ケイ素ボールの増産投資を実施したが、電動車市場の更なる拡大により需要増加が継続 すると判断し、本投資を決定した。フル稼働時には本社工場を含めた生産能力を 2022 年度比 2.5 倍まで拡大する。

 東芝マテリアルは、今後も高品位な製品を安定して供給し、環境に優しい電動車の普及に貢献していく。

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