自動車の電動化において、市場では充電時間の短縮や高効率化などが求められており、そ の対応策として充電電圧の高電圧化や、モーター、インバーター、減速機の一体化などの技術が導入されている。その中で使用されるモーター用ベアリング の電食が課題と なっているが、スチール製の内外輪に優れた強度、耐摩耗性、絶縁特性を有したセラミックス製のボールを組み合わせたハイブリッドベアリングが、有力な対策のひとつとなって いる。
東芝マテリアルは、2022 年に本社工場(神奈川県横浜市)で電動車用ベアリングボール向け窒化ケイ素ボールの増産投資を実施したが、電動車市場の更なる拡大により需要増加が継続 すると判断し、本投資を決定した。フル稼働時には本社工場を含めた生産能力を 2022 年度比 2.5 倍まで拡大する。
東芝マテリアルは、今後も高品位な製品を安定して供給し、環境に優しい電動車の普及に貢献していく。