千代田化工建設は7月21日、積水化学工業より、CO2→ CO 変換プラント(バイオリアクター供給用前処理プロセス)基本設計業務を受注したと発表した。
本件は、二酸化炭素(CO2)を一酸化炭素(CO)へ90%以上の高効率で変換する技術(以下「ケミカルルー ピング反応技術」)を用いた CO2 処理プラントの基本設計業務であり、積水化学工業が国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(New Energy and Industrial Technology Development Organization、以下「NEDO」)の「グリーンイノベーション基金事業/バイオものづくり技術による CO2 を直接 原料としたカーボンリサイクルの推進」に採択されて実施する「バイオものづくり技術による CO2 を原料とし た高付加価値化学品の製品化」の研究開発に活用される。千代田化工建設は積水化学工業がこれまで開発・実証 されてきた「ケミカルルーピング反応技術」のバイオリアクター供給用前処理プロセスへの適用に加え、当該反応における原料を製造するための燃焼排ガスからの CO2 分離・回収装置、水素製造装置等、「ケミカ ルルーピング反応技術」に付帯する設備を含む基本設計業務を遂行する。
一酸化炭素(CO)はカーボンニュートラル化に向けた各種技術の展開において重要な原料の一つとなり、 今後の需要増大が見込まれる中、千代田化工建設は積水化学工業が開発する「ケミカルルーピング反応技術」につい て画期的な CO 製造プロセスであると認識しており、積水化学工業が計画する本基本設計業務以降の社会実装に向けた各種展開についても積極的に協力していく。
また、千代田化工建設は総合エンジニアリング会社として、CCUS を含むカーボンニュートラルの実現に貢献する技術の社会実装に向けて多方面から事業に取り組んでいる。これらの事業を通じて、千代田化工建設の経営理念である 「エネルギーと環境の調和」を目指して、持続可能な社会の発展に貢献していく。