kikai-news.net

三菱重工、千葉袖ケ浦パワーから発電設備3基の建設工事をフルターンキーで受注

・総出力195万kWの天然ガス焚きM701JAC形ガスタービン コンバインドサイクル(GTCC)

・フルスコープの長期保守契約も同時締結、事業者の安定的な電力供給をサポート

・東京ガスが出資するSPC「株式会社千葉袖ケ浦パワー」が2029年度から商業運転の開始を予定

・将来の脱炭素に向け水素混焼可能なガスタービンを納入、最小限の改造で水素専焼実現の準備を建設時から計画

 三菱重工業は7月21日、東京ガスが出資する㈱千葉袖ケ浦パワーから、千葉県袖ケ浦市に計画する65万kW級天然ガス焚きガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備3基の建設工事をフルターンキー契約にて受注するとともに、フルスコープの長期保守契約(LTSA)を締結したと発表した。商業運転は2029年度から順次開始される予定で、以降はフルスコープLTSAに基づき事業者の安定的な電力供給をサポートする。

 発電設備の中核を担うガスタービンは、最新鋭で高性能のM701JAC形ガスタービンを計画。環境負荷の低い発電設備を建設する。

 同プロジェクトの取り組み体制は、三菱重工と三菱電機がJV(共同企業体)を構成し、EPC(設計・調達・建設)取りまとめを行う。ガスタービン、蒸気タービン、排熱回収ボイラー、排煙脱硝装置の納入を三菱重工が、発電機、電気品の納入を三菱電機が担当し、両社一体となってプロジェクトを推進していく。

 さらに、脱炭素に向けた取り組みとして、水素混焼が可能なガスタービン設備を納入。かつ、最小限の改造のみで水素専焼に移行できるよう、建設時からの将来を見据えた準備対応も計画している。

 三菱重工は、国内外での安定的な電力供給を支援するとともに、目前に迫る脱炭素社会に向けたさまざまな技術開発に取り組んでいる。同プロジェクトを通じ、昨今国内での重負荷期における不安定な電力供給を解消していく取り組みに貢献し、脱炭素エネルギーの切り札の一つである水素発電のパイオニアとして世界をリードしていく。

 ニュースリリース

モバイルバージョンを終了