・CO2削減と生産性向上に寄与
・建設RXコンソーシアムによって生み出された初の技術成果
従来のハンドトロウェルはガソリンエンジンで駆動するものが主流であり、閉塞空間で使用する際は大がかりな換気設備が必要。また、エンジンの駆動音が大きく、騒音に対する配慮も必要。一部には電動モーターで駆動する機種もあるが、電源として有線ケーブルが必要なことや、バッテリーを使用した場合にはパワー不足による作業効率の悪化などの課題があった。
今回開発した「防音カバー付き電動ハンドトロウェル」は、パワー不足を解消して作業効率を向上するために、高出力のモーターを使用したバッテリー交換が容易なパワーユニットを搭載している。さらに、防音カバーを取り付けることで、使用時に発生する騒音を従来機の90dB(至近での犬の鳴き声の音量)から60dB(日常会話レベルの音量)程度に低減することができる。そのため、市街地での夜間作業にも使用可能となり、工期短縮に寄与する。また、ガソリンを使用しないため排出ガスはゼロとなる。このため、トロウェル1台あたり1日の使用で、およそ23㎏のCO2削減にも寄与する、環境への配慮も兼ね備えた機械。
今後は、両社の現場における採用を推進するとともに、RXコンソ参加企業間での共有と普及を図り、コンクリート工事における諸課題の解決に貢献していく。
なお、同機の製作元は友定建機・AJ Tech JAPANで、RXコンソ会員企業であるアクティオを通じて2023年3月からレンタルを開始している。
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