・米国西部地区へのサポートと物流体制を強化
古河機械金属は6月23日、グループの中核事業会社で、ロックドリル部門を担う古河ロックドリル(東京都千代田区)の関係会社であるFurukawa Rock Drill USA, Inc.(米国オハイオ州、以下:FRD USA)は、米国ネバダ州にサービス・物流拠点を新設したと発表した。
2023年5月に発表した「中期経営計画2025」では、ロックドリル部門において「大型ブラストホールドリルの北米市場開拓」を重点課題としている。北米の景気刺激策やインフラ投資により今後も需要は堅調と見込まれており、西部地区爆砕業者への販売強化を行うため、このほど米国ネバダ州リノ市にサービス・物流拠点を新設した。
これまで、日本から輸出した製品を米国東海岸からオハイオ州にあるFRD USA本社を経由して各地区へ供給していたため、西部地区の顧客へは納期やコストがかかっていたが、新拠点設立により西海岸からの供給も可能となる。今後は、西部地区の顧客への輸送時間・コストを削減し、価格競争力の向上と販売強化を図るとともに、新規開拓としてブラストホールドリルの直販事業を展開していく。
FRDUSAは今後、西部地区の顧客への拡販、サポート強化により、同地域へのインフラ発展に貢献していく。
※1 ブラストホールドリル:発破用の孔をせん孔する機械で、鉱山・砕石・土木工事等の比較的大規模な発破に使われる。同社では、地表で使用されるクローラドリル、ダウンザホールドリル、ロータリドリルの総称としてブラストホールドリルと呼んでいる。
※2 油圧ブレーカリビルト事業(Encore®):FRD USA本社が実施している油圧ブレーカの整備事業で、顧客のニーズに応じて3つの整備プログラムから最適な整備を選択することができる。
※3 ライフサイクルサポート:機械のライフサイクル全体の期間(機械の選択と納入、オペレーションとメンテナンス、大規模な修理や再生、廃棄や交換)を通じて機械の所有コストおよびオペレーティングコストを可能な限り低減するために最適な管理サービスを提供し支援することで、LCS(Life Cycle Support)とも表記される。
<新拠点の概要>
所在地:7730 Security Circle, Reno, Nevada 89506, U.S.A
敷地面積:4,047 ㎡(1.0Acre)
建物面積:836 ㎡(9,000SF)
立地 リノ市中心街から北に位置し、リノ国際空港まで車で15 分程
約16Km(約10 マイル)