ブラザー工業は5月22日、子会社であるブラザーマシナリー(インド)が、インドのハリヤナ州・グルグラム市に、インド国内では2カ所目となる、工作機械のショールームを併設するテクノロジーセンターを新設し、5月19日に開所式を開催したと発表した。今後は、工作機械の展示に加え、各種セミナーの開催、顧客へのサービスサポート活動などを行う、インド北部における工作機械ビジネスの中心拠点として活用していく。
<ブラザーテクノロジーセンター グルグラム 概要>
所在地:Plot No. 60, Sector 34, HSIIDC, Gurugram, Haryana 122001
施設用途:工作機械の展示、セミナー開催、サービスサポート活動等
土地面積:980m2
延べ床面積:638.5m2(ショールーム部分 : 299.95m2)
ブラザーは、工作機械の展示を行うショールームを併設し、各種セミナーやサービスサポート活動を行う拠点をテクノロジーセンターの名称で、国内に5カ所1、海外に9カ所2設置している。今回、経済成長が著しいインドにおける自動車・オートバイ部品を中心としたさらなる工作機械需要の高まりに備えて、インド国内では2カ所目となるテクノロジーセンターを首都デリーの南西約30kmに位置するグルグラム市に新設した。今後は同施設を活用して、インド北部地域におけるサービスサポート活動を強化するほか、実機の展示や部品のデモ加工を通じて、顧客にブラザーの工作機械の高い生産性を知ってもらうための活動を進めていく。現在、施設内には、SPEEDIO(スピーディオ)シリーズの「S700Xd1」と「R450Xd1」の2機種を展示しているるが、8月末には5機種*3まで展示製品を増やす予定。
インドにおいては、2021年3月に南部のカルナータカ州、ベンガルール市に「ブラザーテクノロジーセンターベンガルール」を開設したほか、2022年3月には、工作機械のアフターサービス、テクニカルサポート、マーケティングを行う新会社「ブラザーマシナリー(インド)」を設立し、インド市場における工作機械のサービスサポート体制の強化を図ってきた。また、2023年2月には、工作機械の製造を行う工場の建設を発表しており、2024年9月の完成を目指して、現在ベンガルール市近郊で工事を進めている。ブラザーでは、工場建設により、インドの顧客により短納期で届ける体制の構築を進めるとともに、テクノロジーセンターを活用した認知度向上とサービスサポート体制の強化を通じて、インド国内での事業拡大と顧客が製品を購入後も安心して使用してもらえる体制づくりを推進していく。