kikai-news.net

コマツ 、GHGアライアンスの連携を加速するイベント開催

鉱山オペレーションのゼロエミッション実現を目指す

 コマツは5月29日、鉱山オペレーションにおける温室効果ガス(以下、GHG)削減を加速するため、2021年8月に発足を公表した「コマツ GHG アライアンス*1メンバーと共に、米国アリゾナ州ツーソンにあるアリゾナ試験場において、鉱山現場のGHG削減のための最新の情報を共有し、協力体制を強化するためのイベントを開催したと発表した。同イベントでは、2021年MINExpoでコマツが展示したEVX(バッテリーダンプトラック)コンセプト車両を改良したバッテリートラックの走行デモもあわせて行われた。

 同イベントにおいて、バッテリーの性能や大きさなどに関連する技術進捗や、GHG削減に関連する規制の最新動向についての議論を行い、またコマツのトロリー(有線)システムを活用したバッテリートラックへのチャージング(給電)技術の活用方法を紹介した。アリゾナ試験場において行われた実演会では、EVXコンセプト車両を改良したバッテリーダンプトラックを使用して、ダンプトラックバッテリー走行、停車したダンプトラックへのトロリーシステムからの給電および登坂走行中ダンプトラックへのトロリーシステムからのダイナミックチャージングが紹介された。

 同アライアンスは、世界有数の鉱山企業であり、業界のリーディングカンパニーであるリオティント、BHP、コデルコ、Bolidenの4社が創設メンバーとして参加し、ゼロエミッション実現という共通の目標に向けて発足し、その後6社が新たに参加している。同アライアンスの最初のターゲットモデルを超大型ダンプトラックとし、コマツは既存のディーゼルエンジンの他、バッテリー、水素燃料電池など、いかなる動力源でも稼働可能な「パワーアグノスティックダンプトラック」の開発にも取り組んでいる。

 コマツは中期経営計画の経営目標として、2030年までに、製品使用により排出されるCO2の50%削減(対2010年比)、生産によるCO2排出の50%削減(対2010年比)を目標としている。またチャレンジ目標として2050年までにカーボンニュートラルを目指す。

 今後も、コマツはGHGアライアンスでの取り組みをさらに加速させ、GHG削減への貢献、持続可能な鉱山オペレーションの早期実現を通じ、カーボンニュートラルにチャレンジしていく。

※1 「GHGアライアンス」とは、コマツと大手鉱山企業がともに鉱山オペレーションのゼロエミッション実現を目指し、コマツは次世代の鉱山機械の商品企画、開発、テスト、導入などの各工程に関する情報を、鉱山企業は鉱山におけるインフラ設備に関する情報を、相互に提供し、緊密に連携する枠組みのこと。

(参考)ニュースリリース:-鉱山オペレーションのゼロエミッション実現を目指す- 大手鉱山企業4 社とともに「コマツGHGアライアンス」を発足
https://www.komatsu.jp/ja/newsroom/2021/20210802

■現在の参加企業

・Antofagasta Minerals

・BHP

・Boliden

・Codelco

・Freeport-McMoRan

・Grupo Mexico

・Kinross

・Rio Tinto

・Teck

 画像・上:イベントに参加したGHGアライアンスメンバー

 画像・下:ダイナミックチャージングしながら登坂走行するEVX

 ニュースリリース(日本)

 ニュースリリース(北米サイト)

モバイルバージョンを終了