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日立建機、クラウド型転圧管理ソリューション「Solution Linkage Compactor」の対象機種を拡大

様々な建設現場でデータ管理作業を軽減し、作業工数の省略・施工状況のリアルタイムな「見える化」を実現

 日立建機は5月19日 、2023年5月24日より、クラウド型転圧管理ソリューション「Solution Linkage Compactor(ソリューション リンケージ コンパクター)」の対象機種を拡大すると発表した。これまで対象としていた土工用振動ローラZC120S-6に加えて、新たに、コンバインドローラ(ZC35C-5、ZC50C-5)、タンデムローラ(ZC35T-5、ZC50T-5)、タイヤローラ(ZC220P-6)の5機種を対象機種に加える。日立建機グループの多くの道路機械で同サービスを使用できるようになり、様々な現場でのデータ管理作業の軽減や、施工状況のリアルタイムな「見える化」に寄与する。同サービスの販売価格は、初期費用が218万円(税抜き)、アプリ利用料が4万円/月(税抜き)。

 道路や舗装を締め固める施工は、転圧によって地面の密度を均等に強化する。また、締め固める地面の状態や性質によって、人が転圧回数を数えて管理を徹底し、施工後にどの程度締め固まっているか密度試験を行い、含水比や粒度を確認する必要がある。さらに、施工内容の記録として、転圧回数や試験結果の数値を用いて、帳票の作成も求められる。

 同サービスは、道路機械に搭載したGNSSアンテナ*を用いて転圧状況を記録することで、これまで人が行っていた転圧回数や、施工管理の記録・確認業務の省略を可能にするもの。また、PCやタブレット端末などを用いて、現場から離れた遠隔地からでも、転圧作業の進捗状況をリアルタイムに確認できる。国土交通省が定める管理要領にも準拠しており、i-Constructionの施工現場でも活用できる。

 同サービスはこれまで、ダムや空港などの大規模なインフラ整備で活用される土工用振動ローラZC120S-6を対象としていた。一方、コンバインドローラやタンデムローラ、タイヤローラは、一般道路や市街地での工事でも活用されている。今回、対象機種を拡大することで、大規模なインフラ工事から都市整備に至るまで、幅広い現場で同サービスを使用できるようになる。

*GNSS(Global Navigation Satellite System)とは、GPSなどの衛星測位システムの総称。

■日立建機について
 日立建機は、油圧ショベル、ホイールローダ、道路機械、鉱山機械などの開発・製造・販売・サービスの事業をグローバルで展開している建設機械メーカー。新車販売事業に加えて、部品・サービス、再生(部品・本体)、レンタル、中古車の「バリューチェーン事業」を拡大し、革新的なソリューションを顧客に提供する真のソリューションプロバイダーとしての成長をめざす。世界に約25,000人の従業員を擁し、2022年度(2023年3月期)の連結売上収益は1兆2,795億円、海外売上収益比率は82%。

 詳細は、ニュースリリース

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