・約17億円投じて綾部工場の新棟建設と新規設備への投資を決定
・グローバルでの事業拡大に対応
・成長事業として独立セグメント化
グンゼ(大阪市北区)は5月12日、メディカル事業の成長を支えるため、2025年3月完成を目標に主力工場拡張のための投資を実施すると発表した。また、2023年度よりメディカル事業を成長事業として独立セグメント化することも併せて発表した。
グンゼのメディカル事業は、生体吸収性縫合糸の研究開発からスタートし、1986年日本で初めて生体吸収性縫合糸の事業化に成功した。縫合糸の製品化を機に医療分野への進出を本格的にスタートし、1992年には吸収性組織補強材「ネオベール」を発売、国内での高いシェアを占めている。以降、医療現場の声にこたえるさまざまな製品の研究、開発を行っている。現在では自社品以外の取り扱い製品も拡大し、乳幼児向け頭蓋形状矯正ヘルメットや創傷領域への新たなアプローチ方法としてヒト羊膜を使用した組織治癒促進材料を販売開始、さまざまなニーズに対応している。
また、グンゼは2023年4月1日、100%連結子会社であるグンゼメディカル株式会社にメディカル事業部の一部を吸収分割し、グンゼメディカルに統合、研究から販売までを一気通貫する総合医療機器専業の組織体制としてスタートしている。
このほど、グンゼは、中期経営計画「VISION 2030」の目標達成に向けて成長けん引の位置付けを明確にするために、「機能ソリューション」セグメントに含まれていたメディカル事業を「メディカル」セグメントとして独立区分することを決定した。これにより、グンゼの事業セグメントは「機能ソリューション」、「メディカル」、「アパレル」、「ライフクリエイト」の4つとなる。
■グンゼメディカル株式会社について
設立:1986年4月(グンゼ株式会社の連結子会社)
所在地:大阪府大阪市北区堂島2丁目4-27 JRE堂島タワー5F
代表取締役:松田 晶二郎
事業内容:形成外科・脳神経外科・口腔外科・美容外科・小児外科・心臓血管外科・皮膚科等の関連医療機器の販売、開業開設に関するコンサルティング、医療機器の開発・販売
ホームページ https://www.gunzemedical.co.jp