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東洋エンジニアリング、ブラジル向けFPSOを受注、MODECより2件目

 東洋エンジニアリング(以下、TOYO)の関連会社であるOffshore Frontier Solutions Pte. Ltd (以下、OFS¹) は、512日、三井海洋開発(以下、MODEC)より、FPSO²のEPCI*³業務を受注したと発表した。OFSのFPSOの受注は、2023年5月9日のFPSO Uaruプロジェクトに続いて2件目。

 受注した FPSOはブラジルリオデジャネイロ沖合約200kmに位置するカンポス盆地内BM-C-33鉱区における、Equinor ASAによる海洋油田の開発に投入される。また同船は新造船となり、VLCC船と比べて大きな貯蔵容量・トップサイドを確保している。そのトップサイドの広さを活かし、コンバインドサイクル発電機⁵が搭載されるため、従来使用されてきたガスタービン発電機と比べて二酸化炭素の排出量を削減することができる。

 TOYOは現在ブラジルで送電線、ガス火力発電所、石油精製所等の建設プロジェクトを実施中。引き続きブラジルでの旺盛な各種プラント需要に応え、同国の経済発展に貢献していく。

*1 OFSはTOYOとMODECが2022年8月にシンガポールに設立した合弁会社であり、FPSOのEPCI事業を遂行するエンジニアリング企業。TOYOの出資比率は35%で持分法適用会社となる。

*2 Floating Production Storage and Offloading System(浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)

*3 Engineering, Procurement, Construction, Installation(設計から機器購入、建造、据付までの一括工事)

*4 Very Large Crude Oil Carrier(大型石油タンカーで、20万載貨重量トン以上のもの)

*5 ガスタービンと蒸気タービンを合わせた発電機

<受注概要>
客先:三井海洋開発株式会社
受注者:Offshore Frontier Solutions Pte. Ltd
係留地:ブラジルBM-C-33鉱区(ブラジル沖合約200km) Equinor含む3社によるコンソーシアムが鉱区権を保有(Equinor(35%)、Repsol Sinopec Brazil(35%)、Petrobras(30%))
対象設備:浮体式海洋石油生産・貯蔵・積出設備
設備概要:石油生産設備(日量12.5万バレル)とガス生産設備(日量565百万立方フィート)の洋上原油処理設備
役務内容:FPSOのEPCI業務
引き渡し予定:2027年

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