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JFEスチール、東日本製鉄所(千葉地区)第4製鋼工場にアーク式電気炉を導入、約150億円投資

 JFEスチール(東京都千代田区)は5月8日、スクラップ利用量拡大によるCO2排出量の削減を目的として、東日本製鉄所(千葉地区:千葉市中央区川崎町1番地)第4製鋼工場に新たにアーク式電気炉を導入することを決定したと発表した。

 千葉地区第4製鋼工場では、ステンレス鋼の製造を行っており、高炉からの溶銑と自所発生スクラップ、およびクロム鉱石やクロム含有ダストを主な原料とした製鋼プロセスを採用している。製鋼プロセスにおけるCO2排出量削減に向けた取り組みとしては、さらなるスクラップの利用量拡大が有効であり、今回、電気炉導入を決定した。これにより、高炉溶銑の一部をスクラップに代替することで、CO2排出量を削減することができる。スクラップの溶解能力は従来比最大約6倍になり、CO2排出量削減効果は最大約45万t/年を見込んでいる。

 JFEスチールは2030年までをカーボンニュートラルに向けたトランジション期と位置づけ、低炭素プロセスへの転換を図っている。電気炉プロセスも有効な手段と考えており、今回、千葉地区で導入する。今後も、革新的な技術開発を複線的に進め、カーボンニュートラル実現に向けた着実な取り組みを推進していく。

<設備概要>
設備投資額 :約150億円
稼働時期:2025年度下期(予定)
スクラップ溶解能力 :約30万t/年(予定)
CO2排出量削減効果:最大約45万t/年(予定)

 ニュースリリース

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