東洋エンジニアリング(以下、TOYO)の関連会社であるOffshore Frontier Solutions Pte. Ltd (以下、OFS¹) は、5月9日、三井海洋開発(以下、MODEC) より、Uaruプロジェクト向けFPSO²のEPCI*³業務を受注したと発表した。OFSのFPSOプロジェクトの受注は、初めて。
また同船は新造船となり、VLCC船⁴と比べて大きな貯蔵容量・トップサイドを確保している。そのトップサイドの広さを活かし、コンバインドサイクル発電機⁵が搭載されるため、従来使用されてきたガスタービン発電機と比べて二酸化炭素の排出量を削減することができる。
原油産業への投資拡大が期待されるガイアナ共和国において、TOYOは同国の経済発展に貢献していく。
*1 OFSはTOYOとMODECが2022年8月にシンガポールに設立した合弁会社であり、FPSOのEPCI事業を遂行するエンジニアリング企業。TOYOの出資比率は35%で持分法適用会社となる。
*2 Floating Production Storage and Offloading System(浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)
*3 Engineering, Procurement, Construction, Installation(設計から機器購入、建造、据付までの一括工事)
*4 Very Large Crude Oil Carrier(大型石油タンカーで、20万載貨重量トン以上のもの)
*5 ガスタービンと蒸気タービンを合わせた発電機
<受注概要>
客先:三井海洋開発株式会社
受注者:Offshore Frontier Solutions Pte. Ltd
係留地:ガイアナStabroek鉱区(ガイアナ沖合約200km)
ExxonMobil Guyana含む3社によるコンソーシアムが鉱区権を保有
ExxonMobil Guyana (45%)、Hess Guyana (30%)、CNOOC Guyana (25%)
対象設備:FPSO
設備概要:石油生産設備(日量25万バレル)とガス生産設備(日量540百万立方フィート)の洋上原油処理設備
役務内容:FPSOのEPCI業務
引き渡し予定:2026年12月