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住友⾦属鉱⼭、愛媛県新居浜市にパイロット設備導⼊と電池研究所第 2 開発棟を建設

次世代正極材料向け研究開発を加速

 住友⾦属鉱⼭(東京都港区)は4月12日、電池材料事 業の拡⼤に資する⾼性能かつ低コストの正極材料およびその製造プロセスを開発する研究開発基盤を強化するため、パイロット設備の導⼊とそれらの設備を収容する建屋(電池研究所 第 2 開発棟)の建設を⾏うことを決定したと発表した。建設開始は 2023 年 12 ⽉、完成は 2025 年 12 ⽉の予定を⾒込んでいる。

 新しく導⼊するパイロット設備では、全固体電池⽤正極材料をはじめとする次世代正極材 料および新しい製造プロセス開発を⽬指したパイロット規模での実証試験に取り組む。
 これにより、以下のことが可能になる。
・新規材料およびプロセス、既存製品に基づく開発品について、パイロット規模での開発 体制を整え、顧客のニーズに即した開発、サンプルの提供ができる。
・パイロット設備での事前検証に基づく量産設備仕様の精度向上により量産設備の垂直⽴ ち上げに寄与できる。
・新プロセスのパイロット設備は、経済産業省のグリーンイノベーション(GI)基⾦事 業の助成対象になっており、設備導⼊により事業計画を着実に実⾏することができる。

また、これら新プロセスのパイロット設備を収容するための建屋として、電池研究所第 2 開発棟を建設する(建設予定地:愛媛県新居浜市磯浦町17-5)。建屋は、新居浜研究所に隣接する場所に設置され、3階建てで延べ床⾯積は約 3,000 ㎡を計画している。

 リチウムイオン電池⽤正極材料の開発は⽇進⽉歩であり、特にエネルギー密度の⾼いハイ ニッケル系材料では、市場拡⼤が続く⾞載分野での開発競争が激化している。また、脱炭素社会の実現が世界的な潮流となるなか、製造過程における温室効果ガス(GHG)削減へ の要請も⾼まっている。住友⾦属鉱⼭は、今後さらなる市場拡⼤が期待される電池材料市場におい て、主⼒製品(NCA、NMC、LFP)の改良強化とともに、全固体電池など次世代電池によ るゲームチェンジの可能性も⾒据えて、市場ニーズに対応した⾼エネルギー、⾼安全性の新 規材料開発による新規需要開拓を⽬指している。今回の新プロセスのパイロット設備の導⼊と電池研究所第 2 開発棟の建設により、この戦略をさらに加速させている。 今後も住友⾦属鉱⼭は、顧客の要望や市場需要を⾒極めながら適切なタイミングで投資を⾏ い、2027 年中期経営計画(対象年度:2028 年度〜2030 年度)における電池材料事業の⽬標である「電池正極材・⽉産 1 万 5,000 トン体制の構築」を⽬指していく。

 ニュースリリース

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