ヤマザキマザック(愛知県大口町)は4月17日、加工 の見積もりから工具取付けなどの段取り作業をデジタル技術で変革するソフトウエア 「MAZATROL DX(マザトロール DX)」を18 日より販売開始すると発表した。
昨今、グローバルで労働力人口が減少し、特に製造業は熟練技能者の引退による人手不足 や、技能継承などの課題に直面している。このような状況から、IoT、AI(人工知能)な どのデジタル技術やロボットを活用した省人化、自動化ニーズが高まっている。
同社はこれまで生産支援ソフトウエア「Smooth CAM Ai」の提供を通して、加工プログラミ ングとシミュレーションをオフィス PC 上で完結する「デジタル段取り」を推進、現場での 段取り時間を削減し、工場の生産性向上に貢献してきた。
今回、新たに開発した「MAZATROL DX」は「Smooth CAM Ai」の後継ソフトウエアとなる。従来から提供しているデジタル段取りの各種機能に加えて、3D モデルを活用し、加工 時間や加工費を算出する自動見積もり機能「クイック見積もり」や、不足している工具の取 付け指示や工具計測などの段取り支援機能「セットアップガイド」を新たに追加している。これらの機能を活用することで、加工前の段取り作業を効率化し、製造リードタイムの 大幅な短縮に貢献する。
「MAZATROL DX」は、同社が提供する Mazak iCONNECTTMを通じて、4 月 18 日より提供を開始する。