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日立ハイテク、笠戸地区に半導体製造装置の新製造棟を建設、約240億円投資

・エッチング装置の生産能力2倍を達成するカーボンニュートラル工場の実現へ

 ㈱日立ハイテク(東京都港区)は4月18日、半導体製造装置事業におけるエッチング装置の生産能力増強を図るため、山口県下松市にある笠戸地区に新製造棟を建設すると発表した。2025年度から生産を開始する予定。新製造棟では生産ラインのデジタル化や自動化により生産能力2倍を実現することで、ますます拡大する半導体製造装置の需要に応えていく。また、日立ハイテクは2027年度までに全事業所(ファクトリー・オフィス)でのカーボンニュートラル達成を目標に掲げており、新製造棟においてもカーボンニュートラルを達成し、脱炭素社会の実現をめざす。

 日立ハイテクは、顧客の開発期間短縮・コスト低減・生産性向上などの課題解決に取り組み、新たな価値を創造していくことで、デジタル社会を支える産業の持続的発展に貢献していく。

■新製造棟建設の概要
 AIやIoTの実用化、5G通信、自動運転などデジタル社会の進展に伴い、半導体関連市場は今後も成長・拡大することが予想される。新製造棟では、需要変動に対応した生産効率化や開発製品の早期量産化を実現できるよう、仮想空間でのモノづくり検証を導入するなど生産ラインのデジタル化や自動化を推進し、現行の生産能力2倍を実現する。また、再生可能エネルギーの電力導入によるカーボンニュートラル達成に加え、太陽光発電システムや電力監視システムを積極採用するなど、さらなる省エネ活動を推進して電力使用量の削減を図る。笠戸地区の新製造棟建設を契機に、日立ハイテクは今後も顧客との協創によるプロダクトにデジタルを加えたソリューションを提供することで、最先端分野で顧客の飛躍と成長を手伝い、人々のQoL向上に努めていく。

 日立ハイテクは、社会課題起点で価値を創出するため、「サステナビリティ宣言2030」を掲げ、2030年のありたき姿からバックキャストして策定した2024中期経営計画の実現に向けて取り組んでいる。今後も変化に対する柔軟な対応力を強化していくことで、「見る・測る・分析する(計測・分析・解析)」というコア技術で社会課題を解決し、持続可能な社会の実現に貢献していく。

<新製造棟の概要>
所在地:山口県下松市東豊井
敷地面積:約80,000㎡
延床面積:約35,000㎡
構造:鉄骨造 地上4階建
竣工予定:2025年4月
投資額:約240億円

■日立ハイテクについて
 日立ハイテクは、2001年、株式会社日立製作所 計測器グループ、同半導体製造装置グループと、先端産業分野における専門商社である日製産業株式会社が統合し、誕生した。2020年、日立製作所の完全子会社となり連携を強化していくことで、社会課題の解決に貢献し、持続可能な社会の実現をめざしている。
医用分析装置、バイオ関連製品、分析機器、半導体製造装置、解析装置の製造・販売に加え、社会・産業インフラ、モビリティなどの分野における高付加価値ソリューションの提供を通して、グローバルな事業展開を行っている(2022年3月期日立ハイテクグループ連結売上収益は5,768億円)。

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