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日清製粉、約62億円投じて米国子会社の工場を増設

・テキサス州のサギノー工場の生産能力を約40%増強

 日清製粉グループの日清製粉は、3月29日、海外子会社である Miller Milling Company, LLC(以下、ミラー・ミリング・カンパニー LLC)のサギノー工場(米国テキサス州)に新ラインを増設し、同工場の生産能力を約40%増強することを決定したと発表した。

 日清製粉グループは昨年10月に 「日清製粉グループ 中期経営計画2026」を策定し、その中で海外戦略を成長ドライバーと位置づけ、米国をはじめとする海外製粉事業の更なる事業成長を目指している。今回の能力増強はその一環となる。

 日清製粉は2012年3月にミラー・ミリング・カンパニーLLC を買収して先進国最大の製粉市場である米国に進出して以来、提案型営業の推進や安定した品質の小麦粉供給力等を活用して事業を拡大してきた。その後、2014年度に米国内において4製粉工場を取得し、更に2019年にサギノー工場の能力増強を行った。今回サギノー工場の更なる増設を図ることにより、ミラー・ ミリング・カンパニーLLC は日清製粉グループ加入前と比較して、約3.5倍の生産能力となる。

 ミラー・ミリング・カンパニーLLC の保有する5工場のうち、サギノー工場が商圏とするテキサス州は全米2位の人口規模であるだけでなく、人口伸長率の 高い成長市場であることから、2019年に新ラインを増設したが、今後 一層の需要増に対応するため、今回更なる増設を行うことにした。日清製粉の カナダの子会社であるロジャーズ・フーズ Ltd.との連携も強化しながら、北米の 事業基盤の拡大に取り組んでいく。

<ミラー・ミリング・カンパニーLLC の会社概要>
本社所在地:アメリカ合衆国ミネソタ州
代表者:社長 Joe Girdner
資本金:約1百万ドル
事業内容:小麦粉等の製造販売
従業員数:約290名
工場所在地及び生産能力(原料小麦ベース):ウィンチェスター工場(バージニア州)1,640トン/日 、フレズノ工場(カリフォルニア州) 600トン/日 、ロサンゼルス工場(カリフォルニア州) 930トン/日 、オークランド工場(カリフォルニア州) 880トン/日 、サギノー工場(テキサス州) 2,040トン/日(※)
計 約6,090トン/日(米国第4位)
※増設後の生産能力

<サギノー工場新生産ライン増設の概要>
増強能力:生産能力 日産600トン(小麦ベース)
(新生産ライン増設後 日産2,040トン、約40%増強)
稼働時期:2024年 冬
投資:46.0百万米ドル(約62億円、1米ドルは135.08円で換算)

 ニュースリリース

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